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【甘口辛口】センバツ21世紀枠地区候補に注目 オールドファン懐かしの県立古豪が名を連ねた
甲子園球場■12月17日先日発表された来春の選抜高校野球(3月19日開幕)の21世紀枠地区候補の顔ぶれを見て、オヤッと思った。厳しい練習環境の克服や地域貢献、文武両道などが推薦理由の9校の中には関東・東京地区の上尾(埼玉)、北信越地区の若狭(福井)、東海地区の四日市(三重)などオールドファンには懐かしい県立の古豪が名を連ねた。春夏通じ甲子園出場7度の上尾は「公立の雄」として一時期の埼玉の高校野球をリードし、1975年夏の甲子園ではベスト4に進出。山崎裕之(元ロッテ、西武)、仁村徹(元中日)らOBのプロ選手も多い。若狭も甲子園春夏10度で69年夏は4強入りした。中でも特筆ものは四日市。55年夏にはエースで4番の左腕高橋正勝(のち巨人)を擁し全国制覇している。過去の21世紀枠に優勝経験校はない。今春東大10人、京大18人の合格者を出した県内トップの進学校。67年夏を最後に甲子園は遠ざかっているが、「日本一の文武両道」を目指し今秋の三重大会でも4強入りした。文科省のスーパーサイエンスハイスクールにも指定され、部員はバットやボールの反発係数やプロ野球の優勝チームによる経済効果などの探求活動で成果をあげている。同校の諸岡伸校長(60)は「全国制覇は地域の人たちによっていまだに語り継がれている。選ばれればうれしいが、そんな簡単ではない。候補として評価されたことで選手の努力が報われたと思う」と話す。21世紀枠の2校は2026年1月30日の選考委員会で決まる。他にも、冬は氷点下25度の日もある名寄から最北出場を目指す北海道地区の士別翔雲や、一度は廃部になりながら復活した四国地区の高知農などが吉報を待つ。(今村忠)