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アストロズ 今井達也獲得を後押しした日本人の存在「はよ獲れ」日本ファンにより身近な球団となるか - スポニチ Sponichi Annex 野球
アストロズが今井達也投手(27)、ブルージェイズが岡本和真内野手(29)を獲得したことで、この両球団の日本マーケット進出志向が大きな話題になった。特にアストロズはすでに日本企業のダイキンが2025年から15年間にも及ぶ球場命名権を獲得している。今後は選手獲得の争奪戦の際にも存在感を増しそうな気配。1月5日、本拠地ダイキン・パークで開催された今井の入団会見にもダイキンノースアメリカの井上隆之上級副社長の姿があり、盛大なセレモニーに他の日本人スタッフとともにうれしそうに微笑んでいた姿が印象的だった。
会見後、井上氏に話を聞くと、本当に喜びが抑えきれない様子。アストロズが日本選手と契約するのは松井稼頭央、青木宣親、菊池雄星に続いて4人目になる。実は井上氏は昨年、ジム・クレイン・オーナーと一緒に日本旅行をしており、その際から情熱的な形で今回の補強を後押ししていたのだとか。「去年からこのダイキン・パークの契約を始めたんですけど、ちょうど菊池選手がいなくなったところで、日本人がいなかったじゃないですか。だから“必ず誰かを獲ってください”とジム・クレイン(オーナー)に話していたんです。一緒に旅行していた間中、“はよ獲れ、はよ獲れ”って言ってました(笑い)。ただ、こんなに早く、こんなにいい選手を獲れるとは思っていなかったので、年明け早々ものすごくいいニュース。社内、みんな沸き立っています」昨夏、来日した経験を振り返り、クレイン・オーナーは「あちこち案内してもらったことで正直、目が覚めた部分はあった。市場の存在は分かっていたが、私たちは十分に注力できていなかった」と振り返った。その後、すぐにアジアのスカウティング部門などへの人材雇用を指示したのだとか。そのような流れになった背景として、井上氏をはじめとするダイキンスタッフの熱意が推進力にもなったのだろう。「日本に帰って、ニュースを見ても、日本人選手がいなかったらあまりアストロズは映らないですよね。今井投手の活躍次第でたくさん映ると思うので、そうすると球場のうしろに書いてあるダイキンの文字が目立っていいかなと思っています(笑い)」ユーモアを交えながら今井加入のメリットを語る井上氏。もちろん単にビジネス面のアドバンテージを喜んでいるだけではない。アストロズに優勝が狙えるチームになってほしい、ダイキンのスイートルームもあるダイキン・パークでビッグゲームを開催したい、という熱いロマンを持っている。そんな夢のためにも、先発ローテーションを底上げする今井はうれしい補強なのだろう。「(今井投手は)力強いですし、聞くところによると、ドジャースに入るんではなくて、ドジャースを負かしたいみたいなことを言っていたというんで、非常に心強いですし、盛り上がるんじゃないかなと思っていますね。お手伝いできることがあれば何でもしたいなと思っています。一緒に盛り上げていけたらと思っています」目を輝かせてそう語る井上氏の尽力があれば、近い将来、アストロズが日本のファンにより身近な存在となっても不思議はなさそうだ。(記者コラム・杉浦大介通信員)