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巨人・戸郷の変わらないサービス精神 再起に期待 - スポニチ Sponichi Annex 野球
再起に期待したい。巨人・戸郷翔征投手(25)が、14日に地元・宮崎県での自主トレを公開した。母校・聖心ウルスラのグラウンドで汗を流し、母校関係者らとも対面。故郷の日差しを浴びながら、今季への準備を進めている。
以前に巨人担当だった20~21年は、コロナ禍で現地での自主トレ取材ができなかったため、記者にとっては初めての聖心ウルスラのグラウンドへの訪問だった。この5年の間に、戸郷も23年WBCでの世界一を経験し、24年5月24日には阪神戦でノーヒットノーランを達成。昨季まで2年連続で開幕投手を務めるなど、めざましい活躍を続けてきた。昨季は21試合で8勝9敗、防御率4・14と不本意な成績に終わり、当然、悔しさはあるはずだ。取材でも「軸となる選手がいい成績を出さないと、ジャイアンツもいい順位にいけない。その責任は昨年に凄く感じた」と言った。20年当時はまだ2年目の20歳だった右腕が、チームの中心選手としての自覚をにじませる姿に、時の流れを感じている。20~21年はオンライン取材が主だったが、どんな質問にも丁寧に答えていたのを覚えている。その姿勢は5年たっても全く変わらなかった。グラウンドでの練習後に延岡駅近くの今山八幡宮を参拝した後、釣りを模したおみくじを引くと、「こういうのが必要なんですよね?分かってますよ~」と笑いながら、おみくじを持ってカメラに向かってにっこり。報道陣へのサービス精神も旺盛だ。そのおみくじの結果は大吉…とはならずに、小吉。それでも「“焦るな”って書いてますね。今年は焦らずにやりたいと思います」と笑顔。焦らず地に足を付けて進めば、今季の目標の「15勝」と「200投球回」にも手が届く可能性は十分にある。20代前半の勢いある投球を見ていた側からすると、心の底から思う。「戸郷はまだまだ、こんなもんじゃない」と。(記者コラム・田中 健人)