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【筑後鷹】育成4年目の重松凱人「長打とホームランを武器に」山川穂高から“極意” - スポニチ Sponichi Annex 野球
ソフトバンクの育成4年目、重松凱人外野手(25)は今季ホームラン打者を目指すと決意した。昨年12月には本塁打の極意を学ぶために、山川穂高内野手(34)に弟子入り。座学と実践を繰り返し、飛距離を伸ばすためのフォーム、打球の質を追求した。まだ未完成ではあるものの、打球の伸びを感じている。新たな挑戦に踏み出し、飛躍のシーズンにすると意気込んでいる。
重松は一芸に秀でた選手を目指し、ホームランバッターに生まれ変わろうと取り組んでいる。決意のきっかけは昨年6月の左手首の手術だった。復帰の目安が8月末になることが分かると「もし来年があるならホームランしかない」と心に決めて、自身に言い聞かせ続けた。「ホークスのスーパースターにどういう形で勝負を挑むかと考えた時、一番手薄な長打とホームランを武器にして試合(出場)を勝ち獲りたいなと」。担当スカウトの宮田善久氏にも相談して、道を定めた。公式戦出場43試合で本塁打はまだない。アーチ量産に向けて指導を仰いだのは、本塁打王に4度輝いた山川だ。練習の鬼といわれる大先輩の下で、12月の1カ月間は濃厚な時間を過ごした。「良い意味でいっぱいいっぱいになった。1軍の人がどういうレベルで何をしているのか実際に見て聞いて学んで、野球を新しく知った」。練習前や休憩中など、山川の「ノートとペンを持ってきて」という声かけで始まる座学の時間もあった。トレーニングをする理由やシーズン中の動きなど、第一線で活躍し続ける選手からの言葉には説得力があった。その1カ月間で求める打球にも変化が生まれた。これまでは打球方向を重視はしていなかったが、先輩からの教えは“センター方向への完璧な一発”だった。追求するのは「バックスクリーンに突き刺さるようなきれいなホームラン」と変わった。長距離砲を目指すことで特長が消えるリスクもある。ドライブ回転が利いた打球での安打が多かったが、距離が出にくいというデメリットがあるので力の伝え方を見直すことにした。「力の方向が極端にレフト方向にいき過ぎていたのをセンター方向に発揮するよう修正していく」。新たな取り組みでスイングの軌道が変わり、打球の伸びが増してきている。「野球人生で一番濃い1カ月だった」と重松。頭と体で学んだことを生かして練習に励み、山川と同じ舞台で戦える日を目指す。 (昼間 里紗)◇重松 凱人(しげまつ・かいと)2000年(平12)4月12日生まれ、福岡県出身の25歳。戸畑では甲子園出場なし。亜大では東都大学リーグで通算1安打も長打力を評価され、22年育成ドラフト9位でソフトバンクに入団。一昨年に2軍デビューを果たし、昨年は30試合に出場で打率・221、0本塁打、6打点。女性9人組「NiziU」が好きで、推しはマユカ。背番号166。1メートル87、98キロ。右投げ右打ち。