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13年楽天で日本一のA・ジョーンズ氏が米殿堂入り 「大きな名誉。全ての投票者に感謝したい」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
米国野球殿堂は20日(日本時間21日)、今年の殿堂入りメンバーを発表し、ブレーブスなどでメジャー通算434本塁打、外野手としてゴールドグラブ賞を10年連続で受賞し、13年には楽天の日本一にも貢献したアンドリュー・ジョーンズ氏(48)が選ばれた。資格9年目で75%以上の得票が条件の中、78・4%の票を得た。資格4年目のメッツなどで通算435本塁打のカルロス・ベルトラン氏(48)も84・2%の票を得て選出された。
「AJ」として多くのファンに愛されたジョーンズ氏が歴史に名を刻んだ。「大きな名誉。全ての投票者に感謝したい」と感慨に浸った。殿堂の投票に残るには5%以上の得票が必要だが、資格初年度の18年は7・3%だった。全盛期の守備力などが再評価され、資格喪失の危機から8年かかって票を伸ばした。大逆転で栄光を手にし「資格1年目は友人に“ギリギリ残ったな”と言われたが、気にしていなかった」と笑った。この日は3月のWBCドミニカ共和国代表監督のアルバート・プホルス氏が主催したゴルフイベントに参加し、他の球界OBらと同国に滞在していた。ラウンド後に歓喜の瞬間を迎え「16年に亡くなった父のことが頭に浮かんだ。父と練習し、長いマイナー、メジャー生活を戦い抜く準備ができた。そんなことを思い出し、部屋で一人で泣いていた」。カリブ海にあるオランダ領キュラソー出身では初の殿堂入りだった。黄金時代を築いていたブレーブスで96年にデビュー。19歳で出場した同年ワールドシリーズ第1戦では史上最年少本塁打となる2本塁打で衝撃を与えた。当時の対戦相手で、後にヤンキースで同僚にもなったデレク・ジーター氏は「史上最高の中堅手の一人として語り継がれていくことでしょう」と殿堂入りを歓迎して祝福した。現役終盤は「これだけ野球が好きなんだから、日本に行ってプレーするのはどうだろう」と13年に楽天へ移籍し、球団創設初のリーグ優勝&日本一に貢献した。「チャンスをもらって日本に行き、優勝できた。私のキャリアの中でも大きなハイライトだった」。NPB経験者はラリー・ドビー(元中日)、リッチ・ゴセージ(元ダイエー)、そして昨年のイチロー(元オリックス)各氏に次ぐ4人目の快挙となった。(杉浦大介通信員)◇アンドリュー・ジョーンズ 1977年4月23日生まれ、オランダ領キュラソー出身の48歳。96年にブレーブスでメジャーデビュー。98年から10年連続で外野手としてゴールドグラブ賞を獲得し、05年に51本塁打、128打点でナ・リーグ2冠。ドジャース、ヤンキースなどを経て13年から楽天で2年間プレーし、計281試合で215安打、打率.232、50本塁打、165打点。メジャー通算は2196試合で1933安打、打率.254、434本塁打、1289打点。14年限りで引退し、今年3月のWBCのオランダ代表監督を務める。▽米国野球殿堂 米野球界に貢献した選手、監督、審判らを顕彰する。競技者部門はメジャーで10年以上プレーし、最後にプレーしてから5年以上経過した元選手が対象。全米野球記者協会に10年以上在籍する会員が投票し、75%以上得票で殿堂入り。選考期間は10年間で、得票率が5%に満たなければ翌年の対象から外される。選考は1936年に始まった。会員投票とは別に、選考委員が時代別に功績を残した選手らを選ぶ方式もある。殿堂博物館はニューヨーク州クーパーズタウンにあり、夏に式典が開かれる。▼楽天・銀次アンバサダー AJと共に戦いリーグ優勝、日本一になったことは一生の思い出です。13年の打順、3番銀次、4番AJは本当に誇りに思います。後ろにAJがいたので心強かったです。▼楽天・岡島豪郎アンバサダー AJとプレーできたことは、僕の財産であり宝物です。素晴らしいキャプテンシーにいつも引っ張ってもらいました。プレーヤーとしても一人の人間としても本当に尊敬しています。