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松坂大輔氏 37歳マエケンは楽天の「生きた教材」に 古巣の西武で注目する選手は… - スポニチ Sponichi Annex 野球
【平成の怪物が行く 松坂大輔の探求】元西武で本紙評論家・松坂大輔氏(45)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」。2026年の第1回となる1月編は、来たる2月の春季キャンプについて。評論家となって5年目を迎えた今年も日米のキャンプ地を訪れる予定。11年ぶりに日本球界に復帰した楽天・前田健太投手(37)や、古巣・西武のドラフト1位である小島大河捕手(22=明大)を取材する日を心待ちにした。
早いもので、「球春」と呼ばれる2月の春季キャンプが目前となりました。今年も沖縄、宮崎に米フロリダ、アリゾナ州と各地でキャンプを取材する予定です。特に気になっている存在が、11年ぶりに日本球界に復帰した楽天・前田健太投手。昨年11月、入団の正式発表前に直接、本人から連絡をもらいました。「キャンプの取材に行かせてもらうので。よろしくね」と伝えました。会えるのが楽しみです。広島でプレーした15年以来の日本のマウンド。打者の顔ぶれは大きく変わっており、さらにセ・リーグからパ・リーグの球団に移ります。精神的にも肉体的にも、再び日本のプロ野球にアジャストするのは簡単ではないでしょう。ただ、そこは百戦錬磨の右腕。昨年2月、当時タイガース所属の前田健投手をフロリダのキャンプで取材しましたが、非常に元気なボールを投げていました。昨シーズンの後半、マイナーでの登板ではありましたが、まだまだ投げられるという手応えを感じることができたのではないでしょうか。41歳の岸孝之投手とともに、その熟練の投球は他の楽天の投手にとって「生きた教材」になると思います。そして、残り35勝の日米通算200勝。昨年の巨人・田中将大投手の200勝達成を見て、一つの白星を挙げることがいかに大変か――。ファンの方も改めて感じたのではないでしょうか。前田健投手もその「一つ」をコツコツと積み上げて、近い将来ぜひ節目の数字に到達してほしいです。古巣・西武ではドラフト1位の小島大河捕手が楽しみですね。評価の高い打撃が注目される一方で、捕手という要のポジションだけに守備面でのアピールも当然、必要になります。ブルペンでは先輩投手のボールを一球でも多く受け、さらに新しいサインを頭に叩き込み、個々の守備練習…。本当に大変だと思いますし、プレッシャーも大きいでしょう。西武では昨季、古賀悠斗捕手がスタメンマスク95試合で最多。その経験値は大きいですが、確固たるレギュラーはまだいないと思います。そこに小島捕手が加わることで古賀悠捕手を含めた他のメンバーには刺激になるはずですし、お互いを高め合うことにつながります。誰が「不動の正捕手」に名乗りを上げるのか。チーム浮沈の鍵をも握る存在。大いに注目していきたいです。(本紙評論家)