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【阪神ファーム通信】開幕ローテ目指す4年目右腕・茨木秀俊、完成度に〝師匠〟も「今年はブレークするんじゃないかな」
阪神・茨木秀俊連覇を担う新戦力になる。昨年プロ初登板を含む2試合に登板した阪神の高卒4年目右腕・茨木秀俊投手(21)。今オフは沖縄で、2年連続となる湯浅京己投手(26)との合同自主トレを積んだ。「キャンプまでにこいつを使いたいなと(思ってもらえるように)。開幕ローテに入りたい。しっかりとアピールできるような状態を作れるようにしたいです」3年目となった昨季はシーズン序盤はけがで出遅れたものの、9月下旬に救援として2試合に登板した。堂々の無失点で1軍の舞台を経験。現在地を知り、今オフの課題は明確だった。開幕から先発ローテーションに入るために、今オフは投球の確率を上げることと直球の質にこだわってきた。見つけた課題は、体重移動の際の重心のブレ。三塁方向に傾いて投球時に腕が横振りになってしまったり、本塁方向に突っ込んでしまったりする癖をドリルなどで修正。体を真っすぐ縦に扱うフォームを染みつかせ「入り方だったり、連動性という所で、うまくいく」と手応えも実感している。その完成度はずっと指導してきた師匠も目を見張るほどだ。昨年から茨木が師事するのがフォームベースジャパンの菊池代表。湯浅をはじめ数多くのプロ野球選手を指導してきた菊池氏は、「僕は今年ブレークするんじゃないかなってひそかに思っています」とこぼした。「去年より体付きも変わったし、投げているボールの強さは全然変わった。右の3枚目あるんじゃないかな…と期待しています。十何年ずっといろいろな選手を見させてもらっていて、なんか活躍するときのイメージと感覚がある。湯浅くんが2022年にブレークしたときも、1月末に投げているボールを見て、これ絶対ブレークするって本人にも言っていた。そういう感じで言うと、(茨木は)今年は1軍で何勝かする気がする。楽しみにしといてもらえれば」直球の平均球速も、傾斜での投球を始めたばかりの1月中旬ですでに140キロ以上をマーク。昨年1軍で戦って通用しないと感じた直球が、明らかにレベルアップしている。もともとチェンジアップ、スライダーの精度は武器。1軍でも通用する力強い直球を完全にモノにできれば、開幕ローテはグッと現実味を帯びる。春季キャンプは具志川組でのスタートとなった。29日からは先乗り自主トレがスタートする。8日にも練習試合が予定されているが、「アピールが大事なので、結果が良いに越したことはないと思う。しっかり抑えられるようにしたい」と気合を込め、飛躍の一年にする。(中屋友那)■茨木 秀俊(いばらぎ・ひでとし)2004(平成16)年6月18日生まれ、21歳。北海道出身。手稲小2年のときに手稲ヤングスターズで野球を始め、手稲中では札幌東シニアに所属。新潟・帝京長岡高では1年夏からベンチ入りし、1年秋からエース。甲子園出場はなし。最速150キロ。23年D4位で阪神入団。昨季は1軍2試合登板で防御率0・00。ウエスタンでは6試合で1勝3敗、防御率4・62。年俸550万円。183センチ、87キロ。右投げ右打ち。背番号「48」。