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【甘口辛口】耳を疑った広島・羽月隆太郎の逮捕 容疑が事実ならば…子供や若者の希望の星ともなるプロ野球選手が、違法薬物に溺れてどうする
広島・羽月隆太郎■1月30日プロ野球の12球団が2月1日、一斉に春季キャンプに入るのを前に耳を疑った。広島の羽月(はつき)隆太郎内野手(25)が、医薬品医療機器法違反の疑いで広島県警に逮捕された事件である。昨年12月、「ゾンビたばこ」と呼ばれ過剰摂取すると手足がけいれんする指定薬物エトミデートを使用した疑いで、俊足巧打とのギャップがあり過ぎる。羽月は年明けからソフトバンクのスピードスター、周東佑京外野手(29)に弟子入り。逮捕された27日も合同自主トレに参加していた。明るい性格で試合前の声出しをしたり、メガネ型拡大鏡ハズキルーペと名字が似ていることからチーム内で「ルーペ」と呼ばれ親しまれていた。しかし、選手としての視界は不良。容疑が事実ならば契約解除の可能性もある。尿検査の結果は陽性で、関係先からエトミデートとみられる薬物を含むカートリッジも複数見つかった。本人は「使った覚えはありません」と否認しているが、状況は厳しい。故郷・宮崎県で始まる春季キャンプは2軍スタートが決まっていたが、プロ7年目の昨季は1試合3盗塁を決めた8月のDeNA戦が鮮烈だった。最終的に74試合出場、17盗塁は自己最多。打率も・295と好成績だったのに…。ちなみに、映画のゾンビは比較的スローな動きで人を襲うが、公開中の英米合作映画「28年後…白骨の神殿」では猛スピードで追いかける。まさか羽月が自らの俊足と重ねたわけでもあるまいが、ゾンビたばこは日本の若年層にも広がりつつある。子供や若者の希望の星ともなるプロ野球選手が、溺れてどうする。違法薬物への警鐘は、違法賭博と合わせ各球団とも改めて鳴らし続けてもらいたい。(森岡真一郎)