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【センバツ】横浜滑り込み! エース織田、史上4校目の春連覇からドラ1 ウエートトレで最速154キロに - スポニチ Sponichi Annex 野球
第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が30日に大阪市内で開かれ、横浜(神奈川)が2年連続18度目の出場を決めた。昨秋関東大会8強から滑り込みで選出。今秋ドラフト1位候補に挙がる最速154キロ右腕の織田翔希投手(2年)は史上4校目の大会連覇を見据えた。組み合わせ抽選会は3月6日に行われる。
敗れた王者に敗者復活戦の招待状が届き、織田がようやく険しい表情を解いた。「率直にうれしい。“やった”と“やらなければいけない”という2つの気持ちが混じり合った感情でした。優勝旗を全員で返しにいけることが一番の喜び」と聖地に視線を向けた。苦しみ抜いた末、史上4校目の選抜連覇への挑戦権を得た。昨秋の関東大会準々決勝で専大松戸(千葉)に2―4で惜敗。当落線上から関東・東京の最後の6枠目に滑り込んだ。23年は同じ状況で選出外を味わった村田浩明監督が「甲子園の舞台に(選手を)立たせることができて本当にうれしい。甲子園の女神さまに呼んでもらったのかな…」と涙で声を詰まらせる姿を見てエースの責任を痛感。「優勝して、去年より笑顔な監督さんを自分たちでつくり出したい」と決意を強めた。一昨年はスーパー1年生として明治神宮大会優勝、昨春は選抜優勝に導くなど令和に横浜黄金時代を復活。「平成の怪物」と呼ばれたOB・松坂大輔氏(本紙評論家)に姿を重ね合わせる周囲をよそに「成長が頭打ちになっている。伸び悩んでいる」と感じていた。「勝たせる投手になる」と誓った冬に急成長。痛めていた腰や左膝の状態が回復して本格的なウエートトレーニングが可能になり自己最速を昨夏までの152キロから154キロまで上昇させた。コンディションが上向く春は、健大高崎(群馬)・石垣元気(ロッテ)らが計測した場内表示で春夏甲子園最速の155キロ超えにも期待が高まる。村田監督からは横浜時代にバッテリーを組んだ中日・涌井が操る「涌井式カットボール」を伝授された。昨秋明治神宮大会で青学大の優勝に貢献した右腕・中西(中日)を映像で研究し、鋭く落ちる「中西カーブ」も習得。吉報を待つ間も進化の歩みを止めず、メジャー7球団が視察に訪れるなど今秋ドラフト目玉の立ち位置を確立した。昨年の春夏に計6勝を挙げた甲子園に3度目の出場。「経験値の見せどころと思う。全力で優勝を狙っていきたい」。王座に返り咲く準備はできている。(柳内 遼平)▼阿部葉太前主将(3年) 1月の時点で比べると(選抜で優勝した)自分たちの代より力がある。怖い物はないと思うので思い切りプレーしてほしい。