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元横綱照ノ富士「頭が軽くなった」 断髪式に約330人…土俵入りには3歳の長男も
長男・照務甚くんと最後の土俵入りに臨んだ照ノ富士=両国国技館(撮影・田村亮介)大相撲で「史上最大の復活」を実現させ、令和7年初場所を最後に現役を引退した元横綱照ノ富士の伊勢ケ浜親方(34)の引退相撲が31日、東京・両国国技館で開かれた。断髪式では元横綱の白鵬翔さん(40)や現役時代にしのぎを削った親方衆のほか約330人がはさみを入れた。最後の土俵入りでは現役横綱の豊昇龍(26)、大の里(25)を太刀持ち、露払いに従え3歳の長男・照務甚(てむじん)くんも土俵に上がり、不知火型を披露した。最後まで、目に光るものはなかった。はさみを入れた来賓と笑みを浮かべて会話もした。伊勢ケ浜親方は「お祝いの場でなんで泣くの」。最後は現役時の師匠、宮城野親方(元横綱旭富士)が大銀杏(おおいちょう)を切り落とし、「頭が軽くなった」と笑わせた。最後の土俵入りでは現役の両横綱、豊昇龍と大の里を従えた。横綱が太刀持ち、露払いをつとめるときはともに綱を締めることがならわし。引退相撲の土俵入りで横綱を従えるのは平成30年秋場所後の日馬富士(横綱鶴竜、白鵬)以来の珍しい演出。伊勢ケ浜親方は「来ていただいた方に喜んでいただけるかたちで。本場所ではみられない経験をしてもらいたかった」と説明した。長男・照務甚くんと最後の土俵入りに臨んだ照ノ富士(太刀持ち・豊昇龍、露払い・大の里)=両国国技館(撮影・田村亮介)花道から土俵まで化粧まわし姿の長男・照務甚くん(体重29キロ)を抱え、土俵上では露払いの大の里に預けて土俵入りを行う珍しい光景も。23歳で新大関に昇進した照ノ富士だが、両膝の負傷や内臓疾患で序二段まで番付を落とした。大関経験者が幕下以下で出場したのは初めて。さらに幕内経験者として史上初めて序二段まで降下後の再入幕を果たし、「史上最大の復活」を実現させた。1月の初場所では豊昇龍が左膝、大の里が左肩痛でともに10勝に終わった。「来場所は番付の重みを番付下位の力士に見せつけ、いい成績を残してほしい」。先輩横綱として注文をつけた。★断髪式に出席した主な著名人大野将平、阿部一二三、阿部詩、吉田秀彦(柔道五輪金メダリスト)、北島康介(水泳五輪金メダリスト)、槙原寛己、西岡剛、中田翔(元プロ野球選手)、小野伸二(サッカー元日本代表)、中谷潤人、井岡一翔(プロボクシング元世界王者)、加藤凌平(体操五輪金メダリスト)=順不同