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【球界ここだけの話(4040)】オリックス・岩崎翔が師匠との自主トレで痛感した下半身の重要性「走れなくなったら終わり」
オリックス・岩崎翔どれだけキャリアを重ねても基礎基本を怠ることはない。プロ野球は2月1日に春季キャンプがスタート。オリックスで2年目のシーズンを迎えた岩崎翔投手(36)は今冬に師とともに走り込み、徹底的に下半身をいじめ抜いた。「(足腰が)強いに越したことない。走れなくなったら終わりだと思う」今年1月の上旬から1週間、中日時代にチームメートだった3学年上の中日・涌井秀章と三重県内で合同自主トレを行った。ランニングメニューが中心で、シャトルランなどで連日3キロを走った。師匠は涼しい顔でその2倍以上の量をこなしており「走れない人はついていけるような楽なメニューではなかった」と、ハードな内容に弟子は苦笑いした。岩崎は昨季の5月末に中日から金銭トレードで加入。移籍が決まる前の時期に2軍施設のナゴヤ球場で涌井と練習をともにする機会が多く、そこでランニングの重要性を学んだという。「1週間くらい一緒に走る時期があって、それからどんどん(自分の)状態が上がっていった」。言葉通り、移籍して以降は故障者が続出したブルペンを支え、後半戦では「勝利の方程式」を担うまでに見事な返り咲きを見せた。最終的には37試合で4勝1敗、16ホールド、防御率2・12。移籍という転機によって新天地でチャンスをものにした。「去年は先を見ずに一試合、一試合、いつ潰れてもいいという覚悟がいい方向に進んだ。その覚悟を今年も忘れないように」「走る」という成功につながるヒントときっかけを教えてもらったことで生まれ変わることができた。だから、恩人でもある先輩にお願いして初めて合同自主トレを行い、もう一度足腰を鍛錬した。「(走り込みが)全てに直結しているわけではないけど、年齢的にもどんどん走れなくなっているのを痛感している」ソフトバンク時代の2017年には救援で自己最多の72試合に登板して優勝に貢献。人的補償で中日に移籍した22年には右肘の靱帯(じんたい)再建術を経験。栄光と挫折を味わった男の言葉には重みがある。「涌井さんは『(プロ)20年目が見えてきたな』みたいな感じで僕に言ってくれたけど、本当に一年、一日の積み重ねでしかないと思うので先を見ずにやっていきたい」昨年8月には自己最速を更新する160キロを計測。プロ19年目、今年10月で37歳になる岩崎の辞書に「限界」の2文字はない。(織原祥平)春季キャンプガイドへ