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ヤクルト・山田 “池山再生工場”で三塁挑戦 新監督も経験したコンバートで守備負担減らし打撃復活だ - スポニチ Sponichi Annex 野球
プロ野球の12球団は1日、宮崎、沖縄両県で一斉にキャンプイン。15年以来11年ぶりの日曜日スタートに、多くのファンが詰めかけた。巻き返しを期すヤクルト・山田哲人内野手(33)は、守備練習で初めて三塁に入り、プロ16年目のスタートを切った。今季から指揮を執る池山隆寛監督(60)は現役時代に遊撃から三塁へ転向した97年に日本一に貢献。背番号1の後継者のコンバートで復活を後押しする。
景色も一塁への角度も違う。背番号1が向かったのは、慣れ親しんだ二塁ではなく三塁だった。キャンプ初日に行われた、投手との連係プレーとノック。山田は「ここ3、4年、ふがいない成績。ポジションも変更する可能性もあるということで、挑戦と復活といろいろあります」と振り返った。池山監督は「彼の打撃を生かしてのポジショニングになってくる」と意図を明かす。不動の三塁・村上のホワイトソックス移籍もあり「ダイヤモンドは白紙」としている。一からの競争を促すが、最下位からの巻き返しを図る中で山田の復活は欠かせない。昨季は108試合で打率.231、12本塁打、37打点の成績だっただけに、指揮官は「まだまだ打つためには守備もやらないと」と守備面での負担軽減を狙い、三塁や一塁での起用も模索している。自身も経験した三塁転向。97年に遊撃から三塁へ移ると、2年ぶりの規定打席に到達し、打率.276、18本塁打、79打点をマーク。リーグ優勝、日本一に貢献した。山田にも同じ道を進んでほしい。だからこそ、守備面では自らアドバイスを送り「スロー(送球)の話をさせてもらった。そういうところも何とか力になれれば」と、野村再生工場ならぬ、池山再生工場として大黒柱の新たな挑戦をバックアップする。山田はフリー打撃後も三塁へ向かい、ノックを精力的に受けた。あえて一塁手の高めを狙って何度も送球し「まだまだ送球の部分でも、合わせにいくというか。腕を振り切れていない。難しい」と試行錯誤。指揮官からは体を使って投げるようにと助言を受け「自分のものにできるまでは、時間がかかるかもしれないけど、たくさん(練習)量は増やしたい」と意欲を見せた。ファーストミットも用意して迎えたキャンプ。一、二、三塁を守る準備をして臨む。「オフの期間から凄くイメージトレーニングもしてきた」と復活に燃える33歳は「わくわくした気持ちとやってやるぞという気持ちと、いろいろな感情」。全てはチームのため。まだまだ責任を背負っていく覚悟を、キャンプ初日から姿勢で見せた。(小野寺 大)≪1軍公式戦での三塁出場なし≫山田(ヤ)は高卒2年目の12年に1軍公式戦デビュー。昨年までの守備位置別通算試合数は二塁1575試合、遊撃18試合。三塁は12、13年の2軍公式戦で計9試合、侍ジャパンでは14年ソフトバンク・日本ハム連合軍戦、16年メキシコ戦と強化試合で就いているが、1軍公式戦はない。