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阪神・坂本誠志郎 松坂氏に逆取材で金言ゲット「中身は内緒。欲しい答えが返ってきた」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
侍ジャパンの一員として3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する阪神・坂本誠志郎捕手(32)が2日、レジェンドから金言をもらった。沖縄・宜野座キャンプでブルペン投球を視察した松坂大輔氏(45=本紙評論家)に“突撃取材”。正捕手候補として臨む大舞台に向け、06、09年の第1、2回大会でいずれもMVPに輝いた松坂氏から、当時以来となる連覇に向けた極意を授かった。
レジェンドの姿を見つけると、一目散に駆け寄った。ブルペンでの練習が一段落した坂本が、プロテクターを身につけたまま向かったのは視察に訪れていた松坂氏の元だった。「僕が聞きたいことがあったので、お聞きしました。僕が欲しい答えが返ってきたので、それは凄い心強かった。“また今後も何かあったら聞くかもしれません”と言った」時に笑顔、時に真剣なまなざしで約10分間にわたり質問をぶつけた。WBCの大舞台が近づく中で、感じていた重圧はスッと軽くなった。「中身はちょっと内緒です」と詳細は明かさなかったが、どうしても聞きたかったことを確認。これまでも、松坂氏とは何度か顔を合わせることはあったが、ここまで深く話し込んだのはこの日が初めてだった。松坂氏に聞いた内容の一つは、データの活用についてだ。MLB所属選手を中心に細かいデータがそろう中で、投手によってもデータ活用の方法は異なる。また、データだけに頼ると試合の中で感じた捕手としての直感、感覚を邪魔してしまうこともある。そこで、松坂氏からは「WBCだから、日本代表だからといって、自分の考えを変える必要はないんじゃないか」との助言があった。「平成の怪物」は第1回、第2回大会に出場して6戦6勝。09年の第2回大会の2次ラウンド、キューバ戦では相手ベンチから内外角の声が飛んでいたことから、試合の中で捕手の城島健司と話して「逆球」をあえて活用して6回5安打無失点の快投を演じた。その場での直感を生かして勝利につなげた。坂本は10年目の昨季、自己最多117試合に出場。ゴールデングラブ賞を初受賞するなど2年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。侍ジャパンでも正捕手候補としても期待が高まっている。松坂氏は「(会話を交わして)普段から非常によく考えている選手だと伝わった。ペナントレースを勝ち抜いたキャッチャー。自信を持って臨んでもらいたい」と期待を寄せた。17年前と同じく、侍ジャパンの連覇が懸かる舞台。坂本が、その偉業を成し遂げた右腕からの数々の金言を胸に刻んだ。(山手 あかり)▽松坂氏のWBC 06年の第1回は3試合に先発し、3勝0敗、防御率1.38。決勝のキューバ戦では4回を4安打1失点に抑え、日本を優勝に導きMVPを受賞した。09年の第2回大会もエースとして連続出場。2次ラウンドのキューバ戦は6回を5安打無失点と快投し、米国との準決勝は4回2/3を5安打2失点。3勝0敗、防御率2.45で日本の連覇に貢献し、自身も2大会連続MVPに輝いた。