スポニチ
WBCが20周年 第1回と今では何が違う?日韓は「かつて」ライバルだった - スポニチ Sponichi Annex 野球
【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】
3月に第6回大会が行われる野球の国際大会「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」。2006年に始まったWBCは今年20周年を迎える。その年月を経て現在とは違うこと、変わったことが少なくない。日本と韓国を中心に第1回当時を振り返る。・「侍ジャパン」じゃなかったジュニア世代からトップチームまで国家代表チームを常設化した「侍ジャパン」が発足したのは2013年。第1回当時は大会ごとにチーム編成を行い、監督も代表専任ではなかった。日本を率いたのはソフトバンクの王貞治監督、韓国はハンファイーグルスの金寅植(キム・インシク)監督。どちらもプロチーム監督との兼務だった。・東京ドームに空席第1回の1次ラウンドプールAは日本、韓国、台湾、中国の4チームで構成。当初、大会の認知度は低く、日本の初陣中国戦の入場者数は1万5869人(東京ドーム)だった。1次ラウンドで日本は圧倒的な強さを見せると予想されたが韓国が3勝、日本は2勝1敗で共に2次ラウンドに進出。以後、大会への関心は日本が数々の逆境を迎えることで高まっていった。・リプレー検証がなくあの「誤審」日本の2次ラウンド初戦の相手はアメリカ。日本は3―3で迎えた8回表の攻撃、1死満塁での岩村明憲の左飛で三塁走者・西岡剛がタッチアップしホームに還ってきた。しかしアメリカ側は西岡の三塁離塁が早かったと審判に抗議。二塁塁審は両手を横に広げるも球審が判定を覆し、日本の勝ち越し点は認められなかった。当時は映像によりプレーを検証するルールがなかった。・超異例の「兵役免除」韓国は成人男子に兵役義務があるが、芸術・体育分野で優秀な成績を残すと免除(減免)特例が得られる。スポーツではオリンピック(五輪)でのメダル獲得、アジア大会の金メダルが対象でWBCは兵役法の対象外だ。しかし第1回大会で韓国は2次ラウンドでアメリカ、日本に勝ってベスト4入りしたことで兵役義務選手の免除が決まった。サッカーW杯での前例と当時のKBOコミッショナーの働きかけがあった。・スンちゃん「準決勝は勝てません」日本との準決勝を翌日に控えた練習日。韓国の主砲・李承ヨプ(イ・スンヨプ)は「兵役免除が決まった若手選手は大騒ぎです。だから明日の準決勝はもう勝てません」と冗談交じりに話した。しかし試合は接戦に。上原浩治、徐在応(ソ・ジェウン)の両先発投手が好投し6回まで両者無得点。7回に福留孝介の2ランで均衡を破った日本が6―0で勝利した。日本は決勝戦でキューバを下し4勝3敗ながら初代王者となった。・当時は「ライバル」第1回WBC準決勝で対戦した日本と韓国は、2年後の北京五輪でも準決勝で激突。翌2009年第2回WBCでは決勝戦で対決した。当時は「ライバル」と言える存在の両者だったが、韓国は2015年のプレミア12準決勝で日本に勝ったのを最後に引き分けを挟んで10連敗中だ。今大会で連覇を目指す日本に対し、韓国は3大会続けて1次ラウンドで敗退している。「かつてのライバル」となった日本と韓国。両者は1次ラウンドで同組のプールCで顔を合わせる。