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巨人・戸郷翔征はなぜ不調に陥ったのか 桑田真澄氏の指摘で原因に「気付きました」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
テレビ朝日「GET SPORTS」(日曜深夜1・55、この日は深夜2・05)が1日深夜に放送され、巨人の戸郷翔征投手(25)を特集。戸郷が2025年に陥った不調の原因と、2026年に懸ける思いを語った。
2018年ドラフト6位入団ながら高卒1年目に初勝利を挙げ、2022年から2024年には3年連続2桁勝利となる12勝。高卒6年間で早くも55勝をマークし、菅野智之(オリオールズからFA)から巨人エースの座を引き継いだ。だが、プロ7年目の昨季は10失点KOやプロ初となる2度の2軍落ちを経験するなど初めて壁にぶつかり、今年3月に行われるWBCメンバーからも落選した。3年前にはWBC決勝のマウンドにも上がり、世界一の感動を味わった大舞台。「出たかったなっていう思いっていうのももちろんありますし。う~ん。お金を払ってもできない経験ですし。今まで選ばれてたんでやっぱり悔しい気持ちはもちろんありますし」プロ1年目から母校・聖心ウルスラ学園(宮崎)で自主トレ。今季から巨人で打撃コーチを務める李承燁(イ・スンヨプ)氏(49)の依頼で韓国プロ野球の選手たちを受け入れてからは今年で3回目になるという。25歳の若さながら実績があり、責任感もリーダーシップも備わっている。だが、そんな戸郷が不調に陥ったのは昨年の春季キャンプでセットポジションへの変更に取り組んだことが始まりだった。コントロールをより良くしようという考えからの試みだったが、逆に制球が乱れて不安定に。自分には合わないと従来の投球フォームに戻すもうまくいかず、開幕前の2025年3月15日に行われたドジャースとのプレシーズンマッチではMAX154キロを誇る戸郷の球速が140キロ台前半まで落ち込んだ。同年3月28日の開幕戦は2年連続で開幕投手を務めたが、5回4失点。3戦目にはプロ最多の10失点KOなど苦しみ、2度目の2軍降格となった時には桑田真澄2軍監督(当時)から体の開きが早くなっていることを指摘された。「桑田さんといろいろ話をしましたけど、“また一からやり直そうよ”って。そこで気付きました。単純に開きやすくなってっていうのがあって」昨季限りで巨人を退団した桑田氏は番組の取材に応じ、「上半身と下半身が一緒に動くと」開きが早くなると指摘。2024年と2025年の投球フォームを比べても映像では分からないが、プロのレベルではわずかな開きの早さが致命傷になりかねない。桑田氏は「時間でいうと0.1秒ぐらいなんですよね。0.1秒とか0.2秒早く見えるだけで(プロの)バッターってピタッとタイミング合わせてくるんですよね。とか、見切るんですよね」といい、「“翔征、今年スピード出ない”“もっと腕振れ”とか言われると。人間、“腕振れ”言われると体を振るんですよ。頭も振るんです。スピードは出るけど、今度は早くバッターにボールが見えてしまうので。ボールを隠すということなんですね。開くタイミングを少し遅くすることが大事なんです」と続けた。「本当に体を振って自分の力、力感だけで投げてたんで」と戸郷。昨季の“失敗”を受け、体重移動の肝となる股関節の使い方を常に意識してサイドジャンプなどを練習に取り入れ、改善に取り組んでいるという。「悪かった年の次の年って凄い重要ですし。そこに向かっていく気落ちっていうのは全く違う気持ちはあります。何も怖がらずにやっていきたいなと思います」。プロ8年目。戸郷の真価が試される。