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ロッテ・石垣元は「バケモン」 サブロー監督うならせた「朗希クラス」衝撃初ブルペン - スポニチ Sponichi Annex 野球
シン・令和の怪物がベールを脱いだ。ロッテのドラフト1位・石垣元気投手(18=健大高崎)が1軍春季キャンプ第1クール最終日の3日、初めてブルペン入りし、15球投げた。捕手は立ったままで7割ぐらいの力感で直球のみの投球ながら、見守ったサブロー監督(49)は「バケモン」と絶賛する衝撃のデビューとなった。
雲一つない青空も、最速158キロ右腕の門出を祝福しているようだった。サブグラウンドでキャッチボールを終えた石垣元がテレビカメラ8台、約40人の報道陣を引き連れて「クーリッシュブルペン」に移動。サブロー監督らチーム関係者やファンの注目を一身に集めた。味園博和ブルペン捕手の「オーケー」の声を合図に、直球を15球投げ込んだ。「楽しく投げ終われたので良かったです」。本人は涼しい顔で振り返ったが「7割ぐらいで投げた」という剛球が周囲に衝撃を与えた。サブロー監督は「一言でいうと、バケモン。やっぱりモノが違うなと。あの体であの出力が出せるのは凄い」と絶賛した。「朗希クラス。球が速いのはもちろん、強い」とドジャース・佐々木朗希の名を挙げ、「体の大きさは朗希の方がスケールは大きいけど、出所が低いところから、ああいう強いボールを投げられる方が速く感じるかも分からへんね」と続けた。新人合同自主トレでもブルペン投球は行わなかったが、ついにベールを脱いだ。視察した西武の佐野泰雄1軍ゲームアナリストも「リリースの感覚だと、うちにいた今井のような。テイクバックが小さく、いきなりボールがバンって出てくる球」とパ・リーグで無双し、今季からメジャーに挑戦するアストロズ・今井達也に例えた。マウンドに上がれば、剛腕の本能を抑えられない。昨春の選抜では開幕直前に左脇腹を負傷。そのわずか13日後、花巻東との準々決勝で春夏甲子園史上最速タイの155キロをマークした。春先から、12月に行った健大高崎の3年生お別れ試合まで、実戦では常に150キロ超をキープするなど高い「再現性」を持つ。この日は球速などのデータを計測せず、本人の自己申告も「多分出ても145キロぐらい」と控えめだった。それでも建山1軍投手コーディネーターは「推進力が、キャッチャーミットに収まってもまだ伸びていきそうな感じ」と表現した。次回ブルペン入りは未定だが、次は変化球も交え、その次には捕手を座らせる予定。「もっとブルペンに入る回数を増やして100%の力感で投げられるようにしたい」。シン・令和の怪物は、一歩ずつ大器への道を歩んでいく。(大内 辰祐)≪主な高卒新人投手春季キャンプ初ブルペン≫☆99年松坂大輔(西武) 2月3日に捕手を立たせて全て直球で91球。高知・春野は気温3.4度まで冷え込んだが、140キロ台を連発。自身は「70%の力」。☆07年田中将大(楽天) 2月1日のキャンプ初日に全て直球で63球。前日に高校の試験がありキャンプイン当日に久米島入りしたが、疲れを見せず野村監督から直接指導を受けた。☆13年大谷翔平(日本ハム) 2月3日に立ち投げでカーブ、スライダーも交えて48球。沖縄・国頭での2軍キャンプ地ながら、報道陣は1軍の名護を上回る130人が集結した。☆20年佐々木朗希(ロッテ) 2月13日に約5分間、捕手を立たせて25球。受けた柿沼は「体感155キロ」と証言し、吉井投手コーチも「あんな球投げるやつ、見たことない」と絶賛した。