スポニチ
「モレッタを鬼にします」阪神・岩崎優が見せた新助っ人への気遣いの“豆まき”と静かに刻んだ60球 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神の沖縄・具志川キャンプ第1クール3日目となった3日、岩崎優投手(34)が新外国人のダウリ・モレッタ投手(29)の異文化交流に一肌脱いだ。この日は節分とあって事前に準備したという鬼のお面と豆を球場に持参し助っ人右腕の豆まき初体験をアシスト。キャンプ初日からチームに溶け込めるように尽力するベテラン左腕の温かい人間味も垣間見えた1日だった。(取材・遠藤 礼)
朝、具志川球場入りした岩崎は白い紙袋を手にしていた。「モレッタを鬼にします」。この言葉と紙袋からちらっと見えた市販の豆まきセットで何を計画しているのか察した。「日本を知ってもらって好きになってくれたら良いなと」。自身の練習メニューをすべて消化すると、まずは鬼のお面を自ら被って具志川ドームにいたモレッタの元に登場した。この日が節分であることや豆まきについても説明。当初の鬼役から鬼を退治する役で落ち着いたモレッタに「オニハソト」とかけ声も一緒に復唱して日本独特の文化にいざなった。豆まきに限らずキャンプ初日からキャッチボール相手を務めるなど阪神で新たなキャリアをスタートさせたモレッタのそばには常に背番号13がいる。「やりやすくなったらいいなということですね」。来日直後も自身のインスタグラムにモレッタら新助っ人が器用に箸を使う様子をアップするなど距離を縮めている。ここ数年、ブルペンの長として一体感にはずっと気を配ってきた。マウンドで腕を振ることだけでなく、それが1つの任務であるかのようにその年の新加入選手との壁を取り払ってチームに溶け込むことをサポート。外国人選手と接するに当たって意識することは「特に意識してないかな」と話したように自然体でコミュニケーションを図っている。「新しいチームに来て、モレッタが少しでも自分のパフォーマンスを出せるようにサポートできたら良いなと」。岩崎本人はこの日は2日連続でブルペン入りし直球のみ60球。キリの良い数字を設定しその球数内できっちり課題を消化する“おかわり”なしのいつも通りの調整で静かに、そして着実に開幕へ向けた調整も進める。チームの心臓とも言えるブルペンに岩崎あり。自分自身とブルペン全体、遠近自在な視点を持ち合わせた守護神が頼もしい。