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【Deep Baseball】DeNA、〝日本一〟のファンサービス改革 サイン会は抽選制に
練習後、サイン会を行ったDeNA・筒香嘉智(撮影・荒木孝雄)DeNAが沖縄・宜野湾市で40周年を迎えた春季キャンプで、新たなファンサービス改革に乗り出している。昨年、「12球団一のキャンプ」を掲げるプロジェクトが始動し、今年は選手会の意見も反映してサイン会の実施方法を刷新した。これまでは全体練習前からサインを求めて並び続けるファンの姿が目立っていたが、今年は練習前に抽選を行う形式に変更。ファンに練習の観覧を促す狙いがあった。(取材構成・阿部慎)全体練習前の午前9時。DeNAのキャンプ地、ユニオンですからスタジアム宜野湾には連日、約500人のファンが長蛇の列をなしている。お目当てはサイン会の抽選。昨年まで見られなかった光景には理由があった。「選手、チームにとっても、やはり練習を見てほしいという思いがありました」そう語るのは、昨年発足した「春季キャンプ盛り上げプロジェクト」のリーダー、町田茉南(まなん)さん(32)だ。選手らに自由にもらえていたサインは、コロナ禍を経てサイン会形式へと移行。昨年までは場所のみが指定され、どの選手が何時に来るか分からない状態だった。そのためサインを求めて朝から並び続け、練習を見られずに帰途に就くファンも少なくなかった。「キャンプに来てくださるほどのファンはそれだけの熱量がある方。その熱量をここだけで終わらせたくない。チームにファンの熱を伝えたい」今年から抽選制を導入し、サイン会の時間と場所を固定する形式へと変更した。事前に告知された4選手のサイン会と、全体練習後にランダムで野手1人が参加するサイン会を実施。それぞれ40人、計200人が当せんする。選手会の意見も反映された。正捕手の山本祐大は「箱推しって言葉がありますけど、僕のことを深く見てくれている方に感謝の気持ちを込めて書きたい」。ファンと心を通わせる場にしたいとの思いから意見を伝えたという。抽選にしたことでファンに時間の余裕が生まれ、該当選手のグッズを購入できる好サイクルも確立された。そしてファンの足は自然とグラウンドに向く。「練習を見てもらえる方が、やはり選手は身が引き締まりますよ」と山本。ファンの力なくして28年ぶりのリーグ優勝はない。日本一のキャンプを目指す先に、また新しい景色が広がる。春季キャンプガイドへ