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広島ドラ2斉藤汰直が132球の熱投で“即戦力”猛アピール 新井監督「全ての球種に力がある」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島ドラフト2位の斉藤汰直投手(22=亜大)が5日、新井貴浩監督(49)の目の前で剛球を猛アピールした。宮崎・日南1次キャンプ第2クール初日に今春2度目のブルペン入り。本領発揮できずに終わった初日の投球から状態を上向かせる132球の熱投で、即戦力としての片りんをのぞかせた。
新人がマウンドに立つと、新井監督は捕手後方に移動した。その姿を確認した斉藤汰が、指揮官まで貫こうとするかのような直球を投げ込んでいく。「(見られることは)当たり前。気にせず集中していました」。今春キャンプでは一切表情を変えない指揮官が、指にかかった球に対しては小さくうなずく。そして「初日より全然いい。全ての球種に力がある」と評価された。特長を理解してもらう上でも大切な一日だった。キャンプ初日も首脳陣の前で投げ込んだものの、「最近はいい感覚がない」と消化不良のまま終わっていた。課題は、上半身が早く開くことで制球が安定しないこと。「何か一つでもいい感覚をつかみたい」と100球以上投げ込むと決めて臨んだ投球だった。42球目まで見た新井監督が離れた後も、手応えを求めて力強く投げ続けた。そして「いい時と悪い時がはっきりしていた」と収穫と課題を整理し、132球の熱投を終えた。「投げることは好きなので自分の中でビックリするような球数を投げたわけではない」。ひょうひょうと語る表情が、スタミナ面も鍛え抜かれていることを物語る。投げ終わりには黒田アドバイザーからも「ナイスボール」と声をかけられた。途中から捕手役を務めた石原は「直球に強さを感じた」と認めた上で言葉を続けた。「本人が納得していないようだったので、僕が褒めすぎるのはおかしい。だけど、いい球の確率が上がれば、素晴らしい投球ができるだろうということは想像できる球だった」。率直な評価を明かした。石原のイメージ通り、球団も即戦力として期待している。東都リーグ通算9勝の最速152キロ右腕で、複数球団がドラフト1位相当の評価をしていた。世代を代表する本格派としての実力を証明すべく、10日からの第3クールでは実戦でアピールすることになる。「(実戦登板で)自分の持っているものを出したいです」。首脳陣をうなずかせる球威を見せても、本領発揮は、まだ先だと言う。この新人、底が知れない。 (河合 洋介)◇斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年(平15)12月7日生まれ、兵庫県宝塚市出身の22歳。小1時に野球を始め、武庫荘総合では甲子園出場なし。亜大では1年春からベンチ入りし、2年秋にリーグ戦初勝利。25年の日米大学野球では2試合で計5回を投げ、3安打2失点9奪三振の好投を見せた。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。