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広島 坂倉将吾「方向性は出てきた」広角打法で74スイング、安打性31本 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島・坂倉将吾捕手(27)が、日南1次キャンプ第2クール2日目の6日、打撃練習で右へ左へ鋭い打球を量産した。広角に強い打球を…と昨秋から打撃改造に着手し、74スイングで安打性の当たりは実に31本。「方向性は出てきた」と手応えを口にする。見守った新井貴浩監督(49)も改造スイングを絶賛し、復活への光を感じ取っていた。
小雨が舞う日南・天福球場。震えるほどの寒風を切り裂いて、快音を発したライナーが広い右中間、左中間を抜けていった。左右の打撃投手とマシン相手の打撃練習で74スイングし、坂倉が放った安打性の当たりは31本。上々だ。「まだ練習レベル。投手が投げる、変化球やクイックが入る、両サイドを攻められる、そういう段階でまた変わると思う。ただ、今の形で方向性は何となく出てきたかなと」昨秋から打撃改造に取り組む。「広角に強い打球を打ちたい」。従来の打ち方だと「逆方向(への打球)がどうしても弱い」という反省から、押し手の巻き込みが早まらないよう、腕の使い方に意識を置いたスイング。会得するためにさまざまな工夫を凝らしている。例えばティー打撃。今春キャンプでは、打撃用手袋を着けず素手でバットを振ることも。広島OBのカブス・鈴木誠也と同様に、坂倉も両手でバットを振り抜くタイプだが、時にはインパクト後にグリップした左手を離してみたり。「しっかり握って打つことも、あまりないと思うので。手でバットを使うのか、手がバットを使うのか。泳いだ時に手がどう離れてくるとか。いろんなことを試してみて」高い意識を持つ求道者らしい創意工夫。練習を見守った新井監督は「腰が据わり良いバランスで振っている。ポイントの幅も広がっているし、凄く良い。去年の数字は彼本来のものじゃないからね」と絶賛し、復活への光を見て取った。「もう代名詞みたいになっていますけど、うまくなりたくてやっているので。節目の10年目ですし、そういう気持ちをもう一回持って、取り組めたら」昨季は沖縄2次キャンプ最終日に右手中指を骨折し、その影響で攻守に精彩を欠いた。出場104試合で打率・238、5本塁打、37打点は不本意極まりない。本人が「代名詞」と感じるほど、「うまくなりたい」との言葉を繰り返して向上に励む。本来の打撃を取り戻し、正捕手として再び躍進へ。広角への鋭い打球が10年目に明るい光をともす。 (江尾 卓也)