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阪神・梅野、糸原の1時間特打に“鉄腕”あり「2人は凄く考えてる」用具担当兼務の谷川昌希打撃投手の1日 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神の沖縄・具志川キャンプの第2クール2日目となった7日、梅野隆太郎捕手(34)、糸原健斗内野手(33)がランチ特打など約1時間の打ち込みを敢行した。ベテラン2人に腕を振り続けたのが谷川昌希打撃投手(33)。裏方としてキャンプを支える男は打撃投手だけでなく兼務する用具担当補佐としてもグラウンド内外であらゆる所に気を配る日々。1日、その背中を追ってみた。(取材・遠藤 礼)
梅野がサク越えを連発すれば、糸原が放つライナー性の打球は幾度も右翼で弾んだ。ベテラン2人の打ち込みはランチ、午後からの個別練習での特打を合わせて約1時間。その間、マウンドで腕を振り続けたのが谷川打撃投手だった。投じたボールは合計600球。特打を終えた梅野から「谷川、ありがとう」と声をかけられ、同い歳の糸原には「ナイスピッチ」と労われた。「梅野さん、糸原はすごく考えてるのが分かる。この時期までにこれぐらい仕上げようというのが伝わるのですごく気も使って投げています」。1人1人、打撃での取り組みも違うだけにそれをすべてインプットした上で、コースに投げ分ける。この日は合間の時間でポータブルのマッサージ器を肩や肘に当てながら“熱投”した。そして、谷川打撃投手には肩書きにあるように「兼務」しているものがある。用具担当補佐としてもキャンプ前の球場設営からフル回転。5時起床という朝から1日を追えば兼務の大変さが分かった。打撃投手への準備として起床後はすぐにウォーキングなどの有酸素運動をし、7時には球場入り。ウエートトレーニングを行って準備は完了する。ここからは用具担当補佐として倉庫からのボール出しなど選手の練習環境を整えると、この日は具志川ドーム内の打撃マシンが故障していることを知り、修理も素早く行った。10時の全体練習開始後はケース打撃の投手役を務め、サブグラウンドではノックの補助。そうこうしているうちに梅野、糸原のランチ特打が始まった。現在、具志川キャンプに同行する打撃投手は谷川1人。アルバイトのメンバーもいるとはいえ、ベテラン2人に投げ終えた後もドーム内で若手の打ち込みに“登板”することもあり、まさにフル回転だ。「選手が良い環境でキャンプを送ってくれることが一番」。夕方、帰りのバスに乗り込む谷川打撃投手に確認すると持ち歩いている歩数計は2万を超えていた。