日刊スポーツ
【西武】獅子の夜明けは近いのか 変わりつつあるチームや選手の奮闘を幹部たちも見つめている
西武2、3軍のキャンプ地、高知・春野にほど近い桂浜に8日朝7時過ぎ、朝日がのぼった。坂本龍馬像も照らされていく。実際は幕末の志士が発した言葉ではないとされているが「ニッポンの夜明けは近いぜよ」という言葉が、高知観光を彩るフレーズとなっている。3年連続Bクラス。西武の夜明けは近いのか。今季は過去最多の101選手が所属。FA加入もあり、幕末の志士ならぬ“令和の獅子”たちの争いは間違いなく活性化している。龍馬のような存在が栗山巧外野手(42)だ。今季限りで引退するミスターレオは言う。「いろんな選手を一気に見るいい機会なんで、ファンの皆さんには本当にキャンプ見てほしいなって思ってます。打撃イマイチやなと思ってもブルペン行ったらすごいやついるし、逆にブルペンはイマイチやなと思っても打撃で調子いいやつもいる。その時々で絶対楽しめると思うんで」1年前はドラフト5位の篠原響投手(19)がこの春野で衝撃的なブルペン投球を披露し、居合わせた首脳陣やスタッフ、数人のファンがどよめいた。小関竜也ファーム監督(49)に「今年は誰か気になる選手、いた?」と問いかけられた。何人かの名前を挙げる。小関監督は的確に彼らの現状を口にする。黄金時代を作るべく、ファーム首脳陣も懸命に戦う。「何とか形にして、1軍に送り出してあげたい」。そんな親心を秘めながら連日指導するコーチも多い。歴史的敗北を喫した2年前から、チームの空気は間違いなく変わりつつある。西口文也監督(53)と鳥越裕介ヘッドコーチ(54)、それぞれ違う“厳しさ”を持った2人を中心に、引き締まりつつある。広池浩司球団本部長(52)は「これ以上ファンの皆さんを悲しませられない」とオフの大補強に乗りだし、成功させた。あとは現場がいかに応えるかのフェーズだ。勝つことで「変わりつつある」を「変わった」に変えられるか。朝日がのぼった7時過ぎ、キャンプ地では雪虫が舞う中で3軍選手たちの早出練習が始まった。奥村剛球団社長(58)もその光景を見届けた。1日が始まる。【金子真仁】