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【球界ここだけの話(4047)】元DeNA・三嶋一輝氏が明かした阪神・藤川球児監督の姿勢
初対面した阪神・湯浅と三嶋氏(右)突然の訪問だった。3日に阪神の宜野座キャンプを視察した元DeNAの三嶋一輝氏(35)が、ちょうど1年前、藤川球児監督(45)と言葉を交わしていたことを明かした。「たまたまお会いしたときに、藤川監督が僕のところまでわざわざ来てくれて。湯浅君の(病気の)ことを詳しく知りたいと思ってきてくれたんだと思います」1年前の春季キャンプ中。オフの日に沖縄で虎将とばったり出くわした。あいさつを交わした後、再び藤川監督は戻ってきた。聞きたかったことは国指定の難病「胸椎黄色靭帯(じんたい)骨化症」からの復帰を目指していた湯浅京己投手(26)のこと。三嶋氏もまた、同じ病気から復帰し、マウンドに戻ってきた経緯を持つ。「個人差があるので、僕はこういう症状でしたとか。しびれがこうなったりとか、手術はしたけど完治っていうよりは、やっぱり一応、付き合っていくっていうような病気ですとか。正直なことを話させてもらいました」チームを率いる監督として、難病と付き合っていく選手をどうサポートしていくか。同じアスリート、同じ投手として、三嶋氏の話を参考にしたい。相談を受けた三嶋氏も「本当に素晴らしいなと思いました」と藤川監督の姿勢に感銘を受けていた。春季キャンプに突入してからも、藤川監督はことあるごとに「健康であれ」という言葉を発している。選手の能力を最大限発揮させること。それが指揮官としての役割。だからこそ、1年前も湯浅のためにできることはないかと動いたのだと思う。昨季、湯浅は抹消でのリフレッシュもはさみながら、40試合に登板。4勝4敗、22ホールド、防御率2・52と強力ブルペン陣の一員として優勝に貢献し、難病を乗り越え見事なカムバックを果たした。「手術はしても完治ではない。付き合っていかなければいけない病気」と教えてくれた三嶋氏の助言を藤川監督も起用に生かしたのだと思う。選手ファースト、選手のために。球団史上初のセ・リーグ連覇へ、今年も阪神は健康で突き進んでいくはずだ。(原田遼太郎)春季キャンプガイドへ