日刊スポーツ
【阪神】ドラ1立石正広、リハビリ組異例の宜野座合流「プレーの質とか見て学んで」藤川監督
黄金ルーキーに“英才教育”を施す。阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22=創価大)が9日、主力組が調整する沖縄・宜野座キャンプに初めて合流した。右脚の肉離れをから復帰を目指して別メニュー調整中だが、指揮官は合流を継続する異例の方針を明かした。臨時コーチの糸井嘉男スペシャルアンバサダー(44=SA)も「打球音が。もう『ガオーッ!』みたいな」と糸井節で高評価。超人もほれ込む才能を宜野座で伸ばしていく。◇ ◇ ◇阪神のドラ1ルーキーがついに宜野座にやってきた。初々しくも、さわやかな笑顔を見せた立石は、まずは佐藤ら先輩へしっかりあいさつ。別メニューながら、サブグラウンドで上本打撃コーチからマンツーマンでノックを受けると、宜野座ドームではマシン打撃を行った。藤川監督は、主力主体の宜野座組の空気を味わわせ、学ばせるために呼び寄せた。「経験です。練習はどちらでもできますから」。1月中旬の新人合同自主トレで右脚の肉離れを発症。これまで若手や調整組が中心の具志川キャンプで鍛錬を続けてきた。「この景色を見ておくということが、彼の野球人生にとってね。来年こっちに来た時に、施設の使い方とかがイメージできずに、2年目が始まるよりは」。1年先も見据えた狙いを説明。10日のオフをはさんで11日からの第3クール以降について問われると「(宜野座組に)います」と明言した。「(キャンプの)半分くらい(具志川組に)いましたから。プレーの質とかを見て学んだり、そのへんですね」。リハビリ組では異例の正式合流。佐藤らV戦士と一緒の空気を吸ってプロの技を体感し、全身で吸収してもらう方針だ。高いポテンシャルを秘める黄金ルーキーを、糸井臨時コーチも大絶賛。前日8日に具志川キャンプを訪れ、初めてスイングを見てほれ込んだ。「すごく気になっていたので、ルーキーらしからぬというか、自分の中で卓越したスイングをすでに持っている」。中でも超人の心を揺さぶったのは打球音だ。「音がヤバい。品がない音している。これはホメ言葉やけど、きれいな音じゃない。もう『ガオーッ!』みたいな」。まるで猛獣のような打球音? 今年の活躍を「2桁本塁打とか20発とか、そんな成績も想像がつく」とイメージし、「WBCが始まりますけど、将来的にはWBCの主力を打つ姿が想像できます」とまで言った。右脚さえ完治すればスター街道一直線。藤川流の“英才教育”で、よりパワーアップさせる。【磯綾乃】<阪神立石の春季キャンプ>◆1日 右脚肉離れのため、具志川スタート。別メニュー調整だったが、室内でのティー打撃を初めて見た平田2軍監督は「パワフルなスイング。雰囲気あるよね。森下の入ってきた時と感じがよく似ているよ」とうなった。◆2日 屋外ノックを再開し、三塁で約15分間ゴロを受けた。安定したさばきで一塁悪送球も0。平田2軍監督も「スローイングもいい。(ノックで)股を割るとすごくいい強化になる」と守備面もたたえた。◆5日 キャンプ初の休日は沖縄の伝統芸能エイサーを体験。立石は「早く本隊に合流できるように、焦らずしっかり足元から見直したい」と力を込めた。◆6日 初めて屋外でティー打撃を行った。和田ヘッドコーチから報告を受けた藤川監督は「2月はゆっくりになると思います。動けてはいますけど、ペースは上げない」と焦らせない方針を強調した。◆8日 糸井臨時コーチの前でティー打撃を披露し、笑顔で言葉を交わした。三塁守備では三塁線の打球を逆シングルでつかみ、深い位置から両足を踏ん張っての一塁送球も行った。◆立石正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日生まれ、山口県防府市出身。華浦小1年時から華浦スポーツ少年団野球を始める。高川学園シニアを経て高川学園では3年夏の甲子園で初戦の小松大谷戦でバックスクリーン弾。創価大では2年時から3年連続で春の打点王に輝くなど2度の3冠王。大学リーグ戦通算は15本塁打。母郁代さんが92年バルセロナ五輪女子日本代表で、社会人で現役の2人の姉、父も経験者のバレーボール一家。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1600万円。背番号9。