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【虎番潜入】中日新助っ人サノーがフリー打撃で「不気味な右打ち」 阪神スコアラー警戒「対応力ある」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神担当記者がライバル球団のキャンプ地を偵察する「虎番潜入」。今年の第1回は松本航亮記者が10日の中日・北谷キャンプに乗り込んだ。ターゲットは新助っ人のミゲル・サノー内野手(32)。メジャー通算164発男は、フリー打撃で「不気味な右打ち」を続けていた。
普段の取材現場・宜野座から約40キロ離れた北谷までレンタカーを走らせた。メジャー通算164本塁打の大砲サノーの打棒をチェックするためだ。記者がこの「潜入」企画を担当するのは初めて。目立たぬよう、取材パスを下げた虎柄のストラップ部分を裏返して受付を済ませた。いきなり“洗礼”を浴びた。守備練習が始まろうというところ。サノーの一塁守備はどうか。メイン球場「Agreスタジアム北谷」の三塁ベンチ前でメモを構えた途端、球団広報から退出指令が出た。サインプレーを行うため、報道陣シャットアウトとなったのだ。午前中は収穫がほぼなく、球場外で約1時間ほど立ち尽くした。12時からのランチ特打。ようやくプレーを見られる。愛称「ゴリラ」の巨漢から何本の柵越えが飛び出すか。期待とは裏腹に、サノーは右中間へ打球を飛ばし続けた。25スイング中、14球を中堅から右方向へ。柵越えは1本のみだ。不気味なほどの徹底ぶり。視察した阪神・太田貴スコアラーは「パワーがあるけど右に打てる対応力もある」と分析した。練習後、サノーに直撃して質問すると「(練習では)“センターから右へ”と思っている。この時期のルーティン」とニヤリ。MLBで19年、21年に30本塁打以上を記録した男は、ただの飛ばし屋ではなかった。同僚の見解も聞こうと、2年目助っ人のボスラーに話しかけた。その瞬間、強風で裏返しておいたストラップがヒラリ。虎柄が見えてしまった。ボスラーは通訳を介して「スパイか!やめてくれよ」と言い放った後、慌てる記者を見て表情を崩し「OK,Nice to meet you」と取材を快諾。サノーについては「彼は考えて練習している。パワーもあるし、良い打者だよ」と語った。ボスラーは続けた。「彼が加わって、打線としても心強いよ」。昨年、阪神は中日に12勝13敗とセ・リーグの中で唯一負け越した。そこにサノーが加入。連覇への道中で、強竜が立ちはだかりそうな予感が増した。(松本 航亮)