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広島・辰見鴻之介 二盗&三盗で快足アピール 新井監督「凄く良いものを見せてくれている」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島は10日、今春キャンプ初の実戦となる紅白戦を行った。昨年の現役ドラフトで楽天から加入した辰見鴻之介内野手(25)が白組の「9番・三塁」で先発出場。三盗を含む2盗塁を決め、自慢の快足をアピールした。新戦力の韋駄天(いだてん)の活躍ぶりを、新井貴浩監督(49)は「凄く良いものを見せてくれている」と絶賛した。
辰見は自慢の足で3000人の観衆を魅了した。まずは4回無死一塁の場面だ。特別ルールで中村奨の一塁代走として登場。50メートル走5秒7の快足を早速披露し、菊池への2球目に二盗に成功した。さらに4球目には、投手・鈴木のモーションを完全に盗んで三塁を陥れた。「自分のできることをしっかり準備してやろうと思ってやっている。完璧ではなかったが、(三盗も)投手のクイックも見ながら、いけるかなと思ったので行った」楽天に在籍した昨季は、イースタン・リーグ31盗塁で盗塁王に輝いた。新天地でもあいさつ代わりと言わんばかりに昨季記録しなかった三盗に成功した。その後、菊池の左犠飛で先制のホームを踏んだが、これだけで終わらない。6回先頭で迎えた第2打席は、佐藤柳から遊撃内野安打。遊撃手・勝田の一塁送球が自身の体を直撃してボールが転々とすると、一気に二塁へと進んだ。常に次の塁を狙う姿勢に新井監督は「プレーを切らないところもいいところ。足も速いし、スタートも切れるし、凄く良いものを見せてくれている」と目を細めた。コイの韋駄天は技術向上にも余念がない。この日、二盗を決めたのはヘッドスライディング。今キャンプで、スライディングの引き出しを増やそうと挑戦中だと明かした。「楽天の時は全部足から(スライディングに)いっていたが、頭からいくというのも、実戦で試しながらやっている。ベースの幅も広くなっていて、足でいくと体にタッチされたりするが、手から(ベースの)端にいけば距離も稼げる」今春から統一ベースが導入され、従来よりも約7・6センチ拡大する。このメリットを最大限生かすべく、楽天時代はケガのリスクがあるため禁止されていたというヘッドスライディングを試している。チームは昨季リーグ5位の57盗塁に終わり、指揮官も「チームの中では必要なポジション」と足のスペシャリストを待望する。辰見がそのスピードをシーズン中にも発揮できれば、チームにとって貴重な武器になる。 (長谷川 凡記)