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阪神・石井大智 左ふくらはぎ負傷でWBC絶望的 “壮行試合”で悪夢…担架で緊急降板 - スポニチ Sponichi Annex 野球
3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ臨む侍ジャパンに選出されている阪神・石井大智投手(28)が11日、沖縄・宜野座キャンプ第3クール初日に行われた紅白戦で、左ふくらはぎを負傷した。白組2番手で登板した3回、本塁後方へのバックアップに走った際に痛め、緊急降板を余儀なくされた。自力歩行が不可能な状況から、14日に宮崎で始まる代表合宿参加は困難となり、本大会への出場も絶望的な状況だ。
宜野座の大歓声が、一瞬にして悲鳴へと変わった。一部の具志川組も合流した今春初の紅白戦。14日から宮崎で侍ジャパンの事前合宿に臨む予定だった石井、坂本、佐藤輝、森下にとっては、盛大な“壮行試合”となるはずだった。だが…石井の表情がゆがんだ。「そう(左ふくらはぎ)だと思います。心配というか、トレーナーからの報告を待つ」藤川監督も苦虫をかみつぶしたような表情で振り返った瞬間は、3回に突如訪れた。2番手で登板した石井は先頭・木浪に右前打を浴びると、続く谷端に四球を与えた。さらに前川にも一、二塁間を破られる。二塁走者・木浪の本塁突入に備えて、捕手後方へとカバーに向かった右腕。バックステップを数歩踏んだ直後に、膝からその場に崩れ落ちた。安藤投手チーフコーチやトレーナーが一目散に駆けつける。スタンドが騒然となる。自力で歩けない石井は担架でグラウンド外へ。その後、患部に包帯を巻き、車椅子に乗せられ室内練習場を横切ると、そのままタクシーでホテルへ帰り、さらに治療を受けた。「石井がどうなるか分からないけど、もし故障で(WBCへ)行けなくなったとしたら、神様が(出場を)“やめとけ”と言ってくれているということ。前向きに捉えられる」坂本とバッテリーを組み、ピッチコムも使用して臨んだ“WBC予行マウンド”での悪夢。虎将はプラス思考を強調したが、侍ジャパンにとっては衝撃の故障だろう。石井は昨年12月26日の先行発表メンバー8人の一人。昨季、プロ野球記録更新の50試合連続無失点を成し遂げた「ミスター・ゼロ」は、日の丸のブルペンの軸としても期待が高かった。だが、14日の合宿開始3日前という時期に自力歩行が不可能な状況となれば、参加は困難。本大会への出場も絶望的となる。指揮官は出場可否の判断時期について、言葉を続けた。「(辞退か否かは)石井の判断を阪神のトレーナーが聞いて、WBCの現場と話してからになりますから、まだまだ2~3日はかかるんじゃないですか」回復までに時間を要すようなら、3月27日に開幕するレギュラーシーズンにも影響を及ぼしかねない。指揮官が「心臓」と表現するブルペンの柱に起きたアクシデント。侍ジャパンにとどまらず、虎の屋台骨も揺らぐ。≪西武・平良が辞退、代役は楽天・藤平≫日本野球機構(NPB)などは11日、WBCに出場予定だった西武・平良海馬投手(26)が左ふくらはぎ肉離れのため辞退し、代わって楽天・藤平尚真投手(27)を追加招集すると発表した。平良は宮崎・南郷でのキャンプ中に違和感を訴え、7日に「左ふくらはぎの軽度の肉離れ」で全治2~3週間の見込みと診断されていた。昨年のパ・リーグセーブ王の辞退は、大きな痛手。一方、唯一選出のなかった楽天からの代表入りとなった藤平は「任されたポジションで全力を尽くしたい」などとコメントした。