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【単独インタビュー】広島の球団アドバイザー、黒田博樹氏「高いレベルの競争を」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島が宮崎・日南で1次キャンプを打ち上げた12日、OBで球団アドバイザーを務める黒田博樹氏(51)がスポニチの単独インタビューに応じた。1日に現地へ入り、11日まで献身的に動き回った同氏は、森下暢仁投手(28)に助言する際に自身にも学びがあったと強調。就任4年目を迎えた新井貴浩監督(49)の変化にも言及した。 (取材・構成 江尾 卓也)
――10、11日に紅白戦があり、例年より仕上がりが早い。その分、投手の調整には工夫が必要になるのでは?黒田氏(以下、黒田) 通常の場合、早く仕上げればピークも早く来る。その意味では工夫が必要かもしれませんが、視点を変えると、いろんな球種の精度向上に取り組むとか、従来キャンプ後半にやっていたことが早めにでき、実戦でトライできる。メリットもあると思います。――助言を送る姿も。黒田 今回のキャンプは、ブルペンに足を運んでも投手の横にはあまり立たず、基本的に捕手の後ろから見ていました。10、11日に合わせるように…とチーム方針で伝えられ、勝負はもう始まっているので。ただ気付いたことは伝えました。――その一人が森下。黒田 体重移動の際のバランス。試行錯誤していたので、後ろから見た感覚を伝えました。彼はもともとセンスがある投手。バランスが少し崩れても、センスでリリースまでの間を調整できる。センスがあるから、逆に難しい部分もあるのかな…と。そこの誤差で、本人的にしっくりこない感覚があるのかな…と思ったので。――高いレベルの話。黒田 プロにもセンスのある人、ない人がいます。少しバランスを崩しただけで、とんでもない球になってしまう人もいる。そういう投手が再現性を高めるには、独自の間を自分の体に落とし込む作業が大事になる。投手は難しい。2極のタイプが存在すると、改めて勉強になりました。――新井監督は従来の方針を改め、今季は横一線の競争だと。黒田 監督自身がコーチ陣と話し合いながら反省し、早い段階で今季の方向性を決めていたのではと思いますね。昨年の秋には選手に“10日、11日に合わせるように”と伝えているはずなので。――急に向き合い方を改めてはいないと。黒田 想像ですが、選手との信頼の中で、考えを改める必要性を感じたんじゃないかと。高い意識を持ってやってくれるという期待に、乖離(かいり)があったというか。監督は常々一年一年が勝負と言われていますし、反省する中で、選手によりプロ意識を求めているのではと思います。――14日から沖縄2次キャンプが始まる。黒田 沖縄でも、高いレベルの競争を期待したいと思います。