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【八木裕 帰ってきた神眼スコープ】パワー全盛時代で技術で結果を残す阪神・中野、子供たちには教科書のような存在
阪神・中野拓夢阪神春季キャンプ(15日、沖縄・宜野座)阪神での現役時代、〝代打の神様〟として、虎党から絶大な支持を獲得し、2023年から日本ハムの1軍打撃コーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・八木裕氏(60)が阪神・中野拓夢内野手(29)に言及した。今季も中野の存在がチームを支えてくれる。そんな予感がしたキャンプ中盤のフリー打撃だった。「パワー全盛の時代に、技術で結果を残す」。この表現がピッタリくる。球界を見渡しても、技術で勝負して、結果を残せる選手は珍しい。あえて言うなら、村林(楽天)くらい。技術的には、投球のラインにバットを入れるのが上手。バットの入射角を変えて引っ張ることもできるし、逆方向へも打てる「ゾーン」も持っている。得意の逆方向への打球は、バットの面で捉えるイメージで打っているようだ。1球1球、確認しながら打撃をしている姿が印象的だった。打球の方向も、打ち損じたらファウルゾーン、しっかり捉えたらヒットゾーンに打球が飛ぶ。理想的だ。今の時代は多種多様なタイプの2番打者が存在して、最も難しい打順の1つになっている。阪神の場合は、1番に近本がいて、クリーンアップの3人もしっかりしている。相手が嫌がる2番打者として、中野は欠かせない。プロを目指す中には、パワー不足の少年もいるだろう。技術で勝負する中野の打撃は、そんな子供たちには教科書のような存在だ。春季キャンプガイドへ