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阪神・岩崎優の“相棒”が日替わりの理由「1回やれば次やった時に…」 後輩へ白球に込めたメッセージ - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神の沖縄・具志川キャンプは第3クール最終日を迎えた。初日から岩崎優投手(34)のキャッチボールを定点観測しているとパートナーが日替わりになっていることに気づく。この日は3年目の津田淳哉投手(24)とペアリング。毎日、相手を変えているのは守護神なりの明確な意図があり、若手投手が受けとるものも少なくなかった。(取材・遠藤 礼)
この日は誰だろう。具志川に取材で足を運んだ時、まず確認するようになったのが岩崎のキャチボール相手だった。第1クールは初日のモレッタに始まり、育成右腕の松原、高卒ルーキーの早瀬ともペアを組んだ。キャンプ中、投手陣のキャッチボールは同じ相手と組む印象が強いが、岩崎の場合は全く逆。そこで相手の共通点を探せば、新戦力や1軍未経験の若手などシーズン中に組むことの少なかった面々に行き着く。「上(1軍)にいたらできない選手もいますからね。1回やれば次やった時に感じるものもあるし、こちらから伝えられることもあるので」。岩崎は日替わりにしている意図を口にした。そして、この日は大卒3年目の津田だった。津田に聞けば、前日の練習中に「次、キャッチボールやろうか」と先輩から声をかけられたそうだ。岩崎とはプロ入り後2回目のキャッチボール。緊張もあったという。「良い球を投げたいという思いが強かったんですが」。津田は少し悔しそうに数分間の守護神との“会話”を振り返った。岩崎の投じるボールから「教え」も受け取った。「やっぱり再現性がすごかった。岩崎さんは常に一緒のボールが来るので。自分に必要な部分だし、真似していかないといけない」。その2人のキャッチボールをスタンドから見守っていたのがイベントで来場していたOBの秋山ベースボールアンバサダーだった。秋山も現役時代はキャッチボールを大事にしていた。「僕は(後輩に)伝えようという意識が強かった。感じて欲しいなと。常にどうすれば良くなるかを考えて1球、1球投げていたので」。表現や言葉は違っても、先輩たちが後輩に投じる白球に込めたメッセージは似たものだと感じた。岩崎は「思ったことがあれば」と自身の目、グラブで感じたことを若手には伝えている。ただ、1年目の早瀬とはすでに2度キャッチボールを行ったが、助言の類はしていない。「入ってきたばかりで言わなくていいかなと」。ブルペンリーダーは、いつか来る“3回目”を楽しみにしていた。