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阪神・具志川キャンプが連日超満員の理由「歩み寄っていただいて」うるま市とタッグで好企画連発 - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神の沖縄・具志川キャンプが連日の大盛況だ。中日との練習試合が行われた14日は、2軍の春季キャンプが具志川球場に移転となった23年から過去最多となる1日2800人が来場。ここまで1日平均1500人のファンが足を運ぶなど宜野座キャンプにひけをとらない熱量を生んでいる。今年は旅行会社のツアーや球場でのファンサービスなど球団とうるま市がタッグを組んで虎党を呼び込むべく発案した企画が随所に目立つ。具志川が“バズ”っている要因を探った。(取材・遠藤 礼)
第3クール最終日の15日、全体練習開始とともにスーツに身を包んだ大柄の男性2人がファンを引き連れて具志川球場に登場した。この日は、OBの秋山拓巳ベースボールアンバサダーと北條史也氏(三菱重工West)が練習見学するファンに向けて生解説を実施。球団、うるま市、旅行会社が手を取り合って企画した日帰りバスツアーの特典の1つだった。23年から始まった具志川キャンプで球団OBを起用した企画は今回が初めて。これだけではなく、今年は宜野座キャンプを見学した後に希望者は具志川に“はしご”できるツアーや、球場に到着したツアー客に球団マスコットのコラッキーがグリーティングを行うなど具志川への動員や虎党ファーストのイベントが目立つ。球団本部のキャンプ担当者が取り組みの狙いを教えてくれた。「旅行会社とコラボして、これまで宜野座しか見てなかったファンを具志川に運ぶアプローチをしています」。具志川キャンプは今年で4回目となり、球団とうるま市がキャンプ前からタッグを組んで様々な企画を練ってきた。うるま市の経済産業部観光・スポーツ課阪神タイガース協力会事務局の主事・増田琉斗さんは「いろいろこちらが提案させてもらってタイガースさんも歩み寄っていただいた」と協力に感謝。例えば、センター後方にある新人選手の等身大パネルは初の試み。今やフォトスポットとなり、岩崎が早瀬のパネルと記念撮影しSNSに投稿して話題にもなった。さらに、具志川球場は選手との距離も近く、ファンサービスの満足度も高い。同担当者も「選手が快くサインなどファンサービスに応じてくださっています。宜野座ではなかなかふれ合いは難しい。“具志川良いよ”と口コミで広がって集客につながっている部分もあります」と説明。キャンプ序盤は梅野、岩貞、岩崎、西勇、木浪、糸原らも具志川で調整していたこともあり宜野座にはない距離で主力の面々とふれ合える時間も生まれた。今年は球場の外周のネットを高くして規定を満たしたことでNPB管轄の試合を行えるようにもなった。記念すべき“開幕戦”となった14日の中日戦は過去最高の1日2800人が来場。増田さんは「具志川で試合を見られるなんて信じられない」と感激。ソフト面もハード面も飛躍的に向上したうるま市と阪神の「うる虎キャンプ」は全く名前負けしていない。今キャンプ2度目の実戦となるきょう17日のDeNA戦では来場した小学生以下の子どもたちを対象にしたスタメンキッズセレモニーも実施予定。抽選で当選した子どもたちがスタメンの守備位置で選手を出迎える。この第4クール中に、過去最多だった25年の具志川キャンプの総入場者数2万4000人を上回ることも確実。うるま市、具志川球場の活況はまだまだ続きそうだ。