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言葉の壁を越えて一つに、今井達也加入のアストロズが進める多国籍クラブハウスの新たな試み - スポニチ Sponichi Annex 野球
大リーグ公式サイトが18日(日本時間19日)、アストロズが多国籍な選手間の言葉の壁を乗り越えるための取り組みを報じた。
アストロズは過去5シーズン連続で、開幕ロースターに最も多くの外国出身選手を抱えてきた球団で、昨季はその数が16人に上った。今季のスプリングトレーニングのロースターにも、米国、ドミニカ共和国、プエルトリコ、メキシコ、ベネズエラ、日本、キューバ、台湾出身の選手が名を連ね、クラブハウスでは4つの言語が飛び交っている。そこでクラブハウスで始まったのが、新たな試みだ。選手たちが毎日クラブハウスに入ると、ホワイトボードには「今日の言葉(Word of the Day)」が、英語、スペイン語、日本語、中国語で書き出されている。ジャイアンツからトレードで台湾出身の鄧愷威(テン・カイウェイ)投手が加入し、中国語も加えられた。言葉を選んでいるのは、チームのトラベルディレクター、フアン・ウイトロンだ。キャンプ初日の「今日の言葉」は「野球」。スペイン語では「ベイスボル」、日本語では「やきゅう」、中国語では「棒球(バンチウ)」と紹介された。その後も「こんにちは」「食べ物」「友だち」などが、発音とともにボードに並んでいる。こうしたチームでの取り組みだけでなく、選手同士の間でも、言葉の壁を越えようとする交流が広がっている。AJ・ブルボー投手は、新加入の今井達也にいち早く声をかけた一人だ。オハイオ州出身のブルボーは通訳を介さず、「日本語で“おはよう”って、なんて言うの?」と直接尋ねた。今井が「オハヨウ」と答えると、ブルボーは「オハイオ?それ、俺の出身地だよ!」と笑顔で返し、周囲を和ませた。今井自身も、少しずつ英語を身につけている。「毎日、少しずつ単語を積み重ねていくだけです。今では普通に会話ができる菊池雄星投手のように、そこを目指しています」。多様な文化と言語が共存するアストロズのクラブハウスでは、こうした小さな積み重ねが、チームとしての一体感を形作りつつある。