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【球界ここだけの話(4058)】侍ジャパンの〝ダルビッシュ効果〟は絶大 技術面のみならずミーティング参加し戦術面でも貢献
侍ジャパン宮崎春季キャンプで藤平尚真にアドバイスするダルビッシュ有アドバイザー再び訪れた〝ダルフィーバー〟が、宮崎を席巻している。野球日本代表「侍ジャパン」の3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた合宿に、アドバイザーとして参加する米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(39)。ひと際目立つシルエットとともに、絶大な存在感を放っている。ブルペンでは投手の後方で、トラックマンのデータにも目を通しながら投球を見つめる。終了後には投手がダルビッシュのもとに足を運び、〝即席講座〟が開かれるのが日常。投球の評価を聞くだけでなく、大勢(巨人)はスライダーの曲がり幅が少ないことなど、貴重な機会を逃すまいと侍戦士たちからも積極的に質問を投げ、ダルビッシュも豊富な経験に基づいて助言をしている。カーブについて悩みを抱えていた北山(日本ハム)は、14日の宮崎合宿初日からダルビッシュと連日のようにコミュニケーションを取った。新たにツーシームも教わった右腕は「話す中ですごく根拠まで、どう考えて、どうやっているのか、そこでどう感じるかなど、あやふやな部分がないところまで話してくださるので、すごくスッキリする。同じチームの先輩だからこそ、余計に憧れはあるし、一緒にできてうれしい」と感謝した。技術面はもちろんのこと、戦術面でも侍ジャパンに与える影響は大きい。井端監督には、対戦国のデータ分析、共有を早期に行うことで練習の効率も上がると進言。実際に自らもミーティングに参加し、求められればメジャーの舞台で長く活躍してきた知見を惜しみなく伝える。アナリストとして帯同する関係者は「自分でも非常に勉強をされている方で、すごく細かいところの話までしてくださる」と明かした。選手だけでなく、首脳陣とも多くの時間をかけて話している。NPBで導入されていない投球間隔を制限する「ピッチクロック」や「ピッチコム」などの大会ルールについても、経験者として貴重な助言を送る。村田バッテリーコーチは「ピッチクロックで、逆に時間が残りすぎてしまうケースが多かった。ダルビッシュも最初は苦労したと言っていたので、どういうことで克服したり、上手に時間を管理するようになったりしたのか、(選手の)参考になればいいなと思って、そういう話もしている」と語っていた。ダルビッシュは昨年10月に右肘手術を受けリハビリ中だけに、全体練習後には一人、トレーニング室へと向かうなど、異例の現役選手とアドバイザーの〝二刀流〟の多忙な日々を送る。たとえ投げられなくても、WBC連覇を目指す日本にとって最強の〝戦力〟となっていることは間違いない。(浜浦日向)