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【広島・坂倉将吾 単独インタビュー】打ちまくり、勝ちまくり、100勝捕手になりたい - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島・坂倉将吾捕手(27)が、スポニチの単独インタビューに応じた。右手中指骨折から不振にあえいだ昨季の経験を糧に、野球が「楽しい」「もっとうまくなりたい」と新境地で奮闘する今春。キャンプ地で放たれる広角への鋭い打球は、ひときわ目を引く。節目の10年目を迎える今季、目標には力強く「100勝捕手」を掲げた。 (聞き手・江尾 卓也)
――昨季と立場が変わった中でのキャンプ。気持ちに変化は?「いやもう、本当に楽しいですよ」――昨秋から“野球を楽しむ、もっとうまくなりたい”と。達観の境地に至ったのは昨季の苦しい経験から?「はい」――改めて、昨季はどんな一年だった?「情けないですよね。真剣に取り組んでいたつもりですが、打って走らないとか、周りには真剣に見えないプレーが多かったと思うし。(取り組む)姿勢に欠けたのが一番の反省点です」――野球を楽しむ。そう考えるキッカケは?「昨年末にプライベートで米国を旅行し、アイスホッケーとか他競技を観戦したんです。その時、選手と観客の本気度に心が洗われた。みんな真剣。何より、楽しそうでした。それからです」――なるほど。「本気で向き合いながら楽しむ。僕はあまりガッツポーズをしません。でも(OBでカブスの鈴木)誠也さんとか、僕が格好良いと思える人は自然に右手が上がるぐらい練習していた。心底喜んでいるから出る。喜怒哀楽が自然に出るぐらい、本気で向き合おうと思っています」――昨春キャンプで右手中指を骨折。楽しんでも、ケガは怖い。「もちろん気をつけるんですけど、ケガを恐れながらのプレーは本気じゃないと思うので、プレー中は意識していないです」――では打撃。従来の打ち方だと逆方向への打球が弱かったと。「もともと逆方向へ打つ時は、手を使って細工していたんですよ。長打が出ないのを自覚しながら」――広角にもっと強い打球を打ちたい。「(うなずき)確率を上げたい。ポイントを広げ、振り遅れても、少し泳いでも、ヒットゾーンに飛ぶとか。そういうふうになりたいのが一番です」――意識しているポイントはいくつある?「根本スイングという意味では3つぐらいです。打席には、1つ大きな幹を意識していきたい。3つ4つ生えている枝を、今はそぎ落としている感じですね。意識しなくてもできそうな部分、それが腕なんですが、腕を意識せずに打席に立ちたいので、“こうする”というのを決めて、キャンプを終えたいと思っています」――体全体を使って強い打球を打つ。「そうですね。たまに手が出る時があるんですけど、結果が悪くても、取り組んでいることができていれば僕の中では○(マル)です」――まだ進化できる。「まだ全然、底辺だと思いますよ」――今季の目標は?「地元開幕(3月27日、中日戦)には出たい。マツダスタジアムでのシーズン開幕戦は、スタメンで出たことがないので」――10年目の節目。ファンの方々に、自身のどこを見てほしい?「(野球に取り組む姿勢の)違いを感じてもらえればいいんじゃないですかね」――チームを引っ張ろうという意識は?「ないですね。横一線と言われているので。中心選手は結果が必要になる。結果を残せばまた中心になると思うし、中心選手になろうと思ってやるのは違うと思うので」――正捕手の座をつかみ、さらにその上を。「そうですね。打ちまくり、勝ちまくる捕手に今年はなりたい。100勝捕手になりたいです」◇坂倉 将吾(さかくら・しょうご)1998年(平10)5月29日、千葉県出身の27歳。日大三では2年秋から本格的に捕手転向。甲子園出場なし。16年ドラフト4位で広島入り。21年にリーグ2位の打率・315をマークし、22年には全試合に出場してキャリアハイの155安打、16本塁打を記録した。24年の第3回プレミア12で侍ジャパン選出。1メートル77、91キロ。右投げ左打ち。