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ミスターの誕生日に巨人・阿部監督が“愛のノック” 長嶋さんのブローチも“継承” - スポニチ Sponichi Annex 野球
ミスターの魂が宿った。巨人・阿部慎之助監督(46)が20日、沖縄2次キャンプの守備練習で石塚裕惺内野手(19)らに約300球のノックを敢行した。昨年6月に89歳で死去した長嶋茂雄さんの誕生日で、生誕90年の日。恩師の監督時代のキャンプ名物にならうように、期待を寄せる教え子に“愛のノック”を浴びせた。
阿部監督の背中が、かつての背番号「3」と重なった。全体練習後のメイングラウンドにノックバットを手に登場。きわどい打球に愛を込め、選手は泥だらけで白球を追った。「サラン(韓国語で愛)ですよね。やっぱり期待している4人だからこそ、打たせてもらいました」三塁に石塚、二塁には門脇、浦田、育成の宇都宮。「ハ~イ!」と声を上げながら右へ左へ球を打った。石塚は「監督自らノックを打ってくれてありがたいし(期待に)応えたい」と感謝し、浦田と門脇は「楽しかった」と口をそろえた。指揮官は「セ・リーグは守備が必要だし、彼らは守備から出られるチャンスの方があるかもしれない」と説明した。2月20日は長嶋茂雄さんの誕生日。存命であれば90歳の「卒寿」だった。長嶋監督時代のキャンプは愛のノックが名物。00年2月12日に26年ぶりに着用した背番号3を初披露し、新加入で背番号33を譲った江藤智へのノックは語り草だ。午前中の全体練習でも外野手の松本やキャベッジ、ドラフト4位・皆川(中大)にノックを打ち、若手、ベテラン、移籍組、新人を網羅。阿部監督が新人だった01年に監督だった長嶋さんのように約300球のノックで愛を伝え、21日に開幕するオープン戦へ弾みをつけた。長嶋さんの遺品であるブローチを先日譲り受けたことを明かした。「ミスターが開幕の時に着けていこうと思っていたらしい。受け継ぐ形で頂けたので、開幕には必ず着けていこうかなと思う」。恩師とともに2年ぶりリーグ優勝を目指し、強い巨人軍をつくっていく。(田中 健人)