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【筑後鷹】ソフトバンク・中沢恒貴 師匠・山川穂高の教えで打球飛距離アップ「結果で恩返ししたい」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
ソフトバンクの育成選手、中沢恒貴内野手(20)はオフの3カ月間、山川穂高内野手(34)に弟子入りした。スイングの軌道や手首の使い方などを見直し、打球の飛距離が格段にアップ。自信をつけて3年目のシーズンに臨む。豊富な練習量で知られる山川の自主トレで食らいついた姿は、師匠も感動したという。本塁打王4度の先輩からの貴重な教えを生かし、支配下登録を勝ち取ってみせる。
中沢は山川と過ごした3カ月間に「正しいスイング」を身に付けたことで飛距離が伸びたと実感している。「打球が飛ぶようになった。ホームランが1日に1本入るか入らないかだったけど、今は10本入る」。最初の2カ月は思い切りスイングすることを意識し、残り1カ月で打撃の形をつくった。これほど急成長できた要因は、圧倒的な練習量にある。「1人じゃ絶対に乗り越えられない、きつい練習をした。11月にはきつかったあの練習も、今やったら多分そんなにきつくない」。特につらかったのは、翌日の筋肉痛が避けられない“うさぎ跳び”での100メートル走だ。「毎日やったトレーニングが、元々持っているパワーを引き出した」。堂々とした口調には自信がみなぎっている。技術面もしっかり吸収した。先輩のスイングを何度も見て、自身の癖を理解した。以前の“すくい上げる”から“ボールに入っていく”イメージに変えたという。手首の返し方も見直して、ティー打撃を繰り返して体に覚え込ませた。この二つの修正が飛距離アップにつながっている。支配下登録を勝ち取るため、野球界で生き残るために長打を追求しており、打撃の指標であるOPS(長打率+出塁率)は・900を目指している。昨季のパ・リーグ1位だったレイエス(日本ハム)は同・861。掲げる目標は高い。山川への感謝の気持ちは大きい。「ずっとお世話になっている。結果で恩返ししたい。支配下に上がったら契約金の全部を山川さんに渡します…。冗談です」と満面の笑みで話した。山川も中沢に特別な思いを抱いており、「僕は中沢を見て感動した。自主トレに何人か来た中で、あれを3カ月で。刺激になったし、勉強になった。活躍をこれから僕も見たい」と語っている。山川からは「あと3年は自主トレに来い」と誘われており、期待の大きさがうかがえる。努力する力、そして愛される魅力も持ち合わせる中沢は、1軍での活躍を目指して成長を続けていく。 (昼間 里紗)◇中沢 恒貴(なかざわ・こうき)2005年(平17)7月3日生まれ、東京都出身の20歳。青森・八戸学院光星では1年秋から遊撃のレギュラーを獲り、甲子園には2年夏、3年夏と2度出場。3年夏は主将として8強入りに貢献した。23年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団。趣味は漫画を集めることで、最も繰り返して読んだ漫画は「ダイヤのA」。1メートル80、82キロ。右投げ右打ち。背番号131。