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【球界ここだけの話(4064)】ヤクルト・清水昇が目指す新たな自分 追い求めたからこそ見えた現実「二兎を追うものは一兎も得ずと同じ」
ヤクルト・清水昇追い求めたからこそ、気づいたことがある。ヤクルト・清水昇投手(29)は、今春の沖縄・浦添キャンプで柔軟性を高めることに重きを置いてきた。オフィシャルグッズショップ前でファンにサインを書くヤクルト・清水昇=ANA SPORTS PARK 浦添「この2年はウエートトレーニングとかをやってきました。昔に比べると出力は上がっていますけど、結果が出てないのは数字として出ているので。やっぱりたくさん投げても柔軟性があれば、多少なりとも疲労が分散されると思いますし、体の大きさやパワーよりも柔軟性を大事にしたことによって球を長く持てますし、長く持ったことで、バッターも打ちにくくなるかなと。いろいろ試しましたけど、僕としてはやっぱりそこかなと」世界的に現在は投手の球速が上がってきており、「スピード全盛時代」ともいえるだろう。2020、21年に2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、21年にはプロ野球記録のシーズン50ホールドをマークした清水も、さらなるレベルアップのために球速を追い求めてきた。「追い求めた分、現実も見えましたし、速い球を追い求めた弊害が出てしまった。やっぱり原点能力。アウトローにいつでも、どんな場面でも投げられるコントロールが大事なのかなと。それこそ大西や木沢みたいなパワー系のピッチャーが出てきている中で、一緒に競っても結局出力でいったら、あっちのほうが速い。違うタイプのピッチャーが出てきたら、使ってもらえる可能性も高くなると思いますし、相手のバッターも同じタイプじゃないというだけでチームが勝てる可能性も高くなると思う。絶対に間違えないコントロール、球質があればなお良いのかなと」たしかに清水は、腕をうまくたたみながら投げるフォームが特徴的。うまく打者の目線からボールが見えないようにすれば、相手にとっても厄介な投手になるだろう。「この2年たくさんもがきましたし、たくさんいろいろなことを言われました。二兎を追うものは一兎も得ずというのと同じで、まずは一兎を追い求めようかなと思います」と清水。今も必死にもがいている最中だが、プロ8年目は新たな挑戦をし、再起を期す。(赤尾裕希)