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【広島ドラ1平川蓮インタビュー】左は佐藤輝、右はジャッジ“ハイブリッド打法”で「すごい選手に」 - スポニチ Sponichi Annex 野球
広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21=仙台大)が、本紙の単独インタビューに応じた。今春キャンプの実戦では出場全8試合で安打を記録して打率・441、1本塁打、3打点と両打席でアピール。左右それぞれの打席で異なるバットを使用していることに加え、左右ごとに異なった強打者たちを掛け合わせた“ハイブリッド打法”を駆使していることを明かした上で、「すごい選手になれたら」と意気込んだ。 (取材・構成=江尾 卓也、長谷川 凡記)
――春季キャンプが終了。振り返って。「ケガなく1カ月過ごせたので、ホッとしている。自分の存在感を出そうというテーマでキャンプに臨んでいたので良かった」――実戦を通じて感じたことは。「毎試合安打は打てたが、要所で課題も出た。良かった点は初球から積極的に振りにいけたこと。逆に追い込まれてからの対応はまだ改善できると思う」――両打ちだが、打席の区別はどうやってしている。「左サイドのスライダー系を投げる投手は右打席に立つ。オーバースローでも、体が開くのが早い投手や、抜け球が多い投手は右で立って、制球がいい左投手は左で立つ」――区別の基準は投手のタイプ。「はい。あとは被打率、球種などのデータを見て決めている」――右打席と左打席でバットは違う。「右打席は、ミドルバランスで85センチ、885グラムの重めのバットを使用している。左打席はトップバランスの86センチで、細めで875グラムと軽く、操作しやすいようにしている」――実戦では右打席で多く安打が出ている。右、左でそれぞれ感覚はどうか。「キャンプ中も右打者の方にいろいろ聞いた。新井良太コーチにも佐々木さんにも、いろんな右打者の方がいるので。右打席の打撃フォームが固まっていないので、聞いてやっている段階です」――左の打撃フォームは固まっている。「左は大学で野手を始めた時から大谷さん(ドジャース)、佐藤輝明さん、近本さん(ともに阪神)、村上さん(ホワイトソックス)といった、いろんな人のフォームのマネをして、その特徴をミックスしたのが今になる」――その強打者の中では誰に一番近い。「全員入っている」――どういうところが誰とか説明すると。「足を上げる時の股関節の使い方が佐藤輝明さん。構えて両目で投手を見る時の感じが大谷さん。近本さんは、バットの(出し方の)ところです」――右の打撃フォーム構築へ参考にしているのは。「阪神の森下さん、ジャッジ(ヤンキース)、岡本さん(ブルージェイズ)、あとは山田さん(ヤクルト)も見たりしている」――右の強打者の中で今、一番近いのは。「誰もいないが、強いて言えば、アーロン・ジャッジ」――ジャッジは右脇を締めて振り抜く。「体重移動で普通は前にいくと思うが、ジャッジは前にいかないで、クルッと(上半身が)回るので、それをしたくて今、練習をしている」――期待感が持てる。「左では打てそうだが、右打席ではそういう人がまだいない」――どのあたりに改良の余地があるのか。「左半身(の使い方)」――開幕までに右のフォームも固めていきたいのでは。「いえ、早めとは言わず、長期的に考えてやりたい」――現時点で通用するなと感じる部分は。「左では通用すると思う。右打席はまだイチかバチかというところがある」――実戦での結果への意識は。「1年目から活躍できればいいですけど、長期的に見て、すごい選手になれたらいい。今やっていることを継続して、課題が出てきたら、また自分で考えてやっていきたい」◇平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年(平16)3月31日生まれ、札幌市出身の21歳。札幌国際情報高では投手で仙台大進学後に野手転向。俊足強打のスイッチヒッターとして25年秋の仙台六大学リーグでは最多本塁打、最多打点、最多盗塁の3冠。同年7月の日米大学野球選手権では全試合にスタメン出場し、全勝優勝に貢献した。1メートル87、93キロ。右投げ両打ち。