サンスポ
侍ジャパン・佐藤輝明 試合前、大谷のSHO
一回、右翼席中段へ先制3ランをほうり込んだ佐藤。ひと振りで強烈なインパクトを残した(撮影・福島範和)ラグザス侍ジャパンシリーズ2026(27日、日本5-3中日、バンテリンD)野球日本代表「侍ジャパン」は27日、バンテリンドームで行われた壮行試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋」で中日に5―3で勝利。「4番・三塁」で出場した佐藤輝明内野手(26)=阪神=が一回に右翼席への特大先制3ランを放った。ベンチで大谷翔平投手(31)=ドジャース=が見守る中、侍ジャパンのトップチーム初本塁打で昨季セ・リーグ2冠のパワーを発揮した。大谷フィーバーに沸くバンテリンドームで、主役をかっさらう特大のアーチを架けた。スタンドを満員に埋めた3万6727人が白球を見上げる。佐藤が侍初本塁打となる先制3ランで大歓声を浴びた。「いい感触でした。積極的にいけて、いい結果になってよかった。しっかり初球から振ろうと決めていて、いいスイングができました」メジャー組が規定により出場できない中、壮行試合に3試合連続で「4番・三塁」で出場。一回1死一、二塁で、柳の初球、変化球を一閃した。打った瞬間に本塁打を確信し、ゆっくりと歩き出す。打球速度179キロで放たれた白球は、131・4メートル先の右翼席中段に着弾した。佐藤にとって、これが今年の実戦11打席目で初めての本塁打。そしてプロ6年目で侍ジャパンのトップチームでも初めての一発だ。昨季ビジター球場で最多の7本塁打を記録したバンテリンドームには今季から外野席にホームランウイングが設置されたが、その助けも不要の特大アーチだった。昨季40本塁打、102打点でセ・リーグの2冠に輝き、MVPも獲得した大砲。満を持して、初めてのWBCに挑む。日本が連覇を目指す大会に向けて、この日の試合前練習では26日からチームに合流した大谷が打撃練習を行った。佐藤もベンチ前で、表情を変えることなく大谷のスイングに目をこらした。他のナインもケージの後ろで座って見学する中、大谷は28スイングで11本の柵越えを記録。4階席に飛び込む推定150メートルの特大の一発も放ち、球場はどよめきに包まれていた。「ちゃんと全部見ていましたね。得るものがあるかなと思ってずっと見ていました。見て勉強することはいっぱいあると思うので、しっかり見て、自分に還元できれば」ナ・リーグMVP男から刺激を受けた佐藤は、最初の打席で名刺代わりの一発。ベンチで出迎えた大谷とも手を合わせ「しっかりハイタッチしたので、見ていてくれたと思います」と満足そうに振り返った。22日のソフトバンクとの壮行試合でも3安打で5打点の大暴れ。宮崎から名古屋に場所を移しても異彩を放った。3月2日のオリックスとの強化試合(京セラ)からはメジャー組が出場可能となる。佐藤とポジションが重なる岡本(ブルージェイズ)、村上(ホワイトソックス)も合流予定だ。「アピールする立場だと思っている。残り3試合もしっかり結果を残したい。連覇も懸かっているので、しっかりその一員になれるように頑張りたいです」メジャーリーガーたちにも劣らぬパワーを、佐藤は持っている。2冠王の誇りを胸に、世界の強敵たちを迎え撃つ。(中屋友那)◆佐藤の本塁打について日本代表・井端監督「チャンスでああいうひと振りで、一回に3点入ったのは非常に大きかった」■データBOX◉…佐藤は昨季、バンテリンドームでの12試合で7本塁打。ビジター球場別では最多で、甲子園の11本に次ぐアーチを架けた。また本拠地を置く中日のボスラー(9本)、細川成也、上林誠知(ともに8本)に次ぐ本数。今年初戦でも相性の良さを発揮した侍ジャパンメンバーへ日程・結果へ