日刊スポーツ
【巨人】戸郷翔征が不退転の覚悟で臨む今季初実戦 異例の決断で迎える一戦が28日午後1時開始
巨人戸郷翔征投手(25)が覚悟のマウンドに立つ。28日に春季キャンプを行っている那覇で、サムスンとの練習試合に先発する。他投手が実戦登板でシーズンへの調整を積んでいる中で、ローテーション候補として最後の登場になる。「(他選手より調整が)1周遅れているので。そこに対しては、すごく危機感を感じながらやっています」。2月下旬に予定された登板を回避していた。14日に行われたライブBP(実戦形式の打撃練習)が、異例の決断を下す理由となった。打者10人に2安打3四球。目指してきた力感と球速のギャップを本人も感じられない投球に、現実を直視した。リリースポイントを過去の低さに戻す。球速、回転数などのデータを求め、年々高めになっていった球を離す位置を下げていく。窮地に、それを生命線に頼った。以降、ネットスローから取り組む毎日を過ごしてきた。「もちろん良い日もありますけど、悪い日ももちろんある。僕の中では毎回手応えを感じている時っていうのあるわけではないですけど。でも、キャッチボールの中で『良くなっているな』というのはすごく感じます」一朝一夕に改善できるなら、苦労はしていない。決断も重くはない。簡単ではないからこそ、踏み切る時間もかかったのだろう。「でも、恐れるものはないので、やるしかない。最後の実戦登板になりますし、チームとしても最後なので。次の登板があるとは思っていないですし。僕に可能性を感じるような投球ができるのであれば次があると思いますし。それくらいの危機感を持って練習していますね」。悩めるエースに、阿部慎之助監督も寄り添ってきた。21、27日と連日、ブルペンに自転車で駆けつけた。「いいきっかけをつかんでほしい」「宮崎の時よりも出力が出ている。もうキャンプも終わるけど、焦らずにやってほしい」。親心でおもんぱかる姿があった。開幕投手を務めた昨季は8勝9敗。2軍落ちも味わう不振にあえいだ。チームの勝利のために、同じ轍(てつ)は踏めない。那覇の覚悟のマウンドの先に光を見たい。「実戦というのは相手がいて勝負になってくる。そこでどういう捉え方をされるかとか、どういう反応をされるかというのはすごく確かめたいところではありますけどね」。試合は午後1時にプレーボールとなる。