日刊スポーツ
【阪神】才木浩人から侍ジャパンへ…韓国代表は「直球に強い、直球を中心に振ってくる印象」
文字通りの「虎の巻」だ。阪神が2日、WBC強化試合で韓国代表と対戦し、3-3で引き分けた。先発の才木浩人投手(27)は初回に思い切りよく直球を狙い打たれ、韓国打線の特徴を把握。以降はコンビネーションで抑え込んだ。ベテラン捕手の伏見寅威捕手(35)は韓国が放つ独特の「圧」について言及した。1次ラウンドで激突する侍ジャパンには、貴重な資料になったかもしれない。◇ ◇ ◇才木は心の中でうなずいていた。フォーシーム(直球)はスピン量などNPB屈指の数値を誇る。まだ調整の初期段階とはいえ、それをいとも簡単に韓国の打者ははじき返してきた。3番の李政厚(イ・ジョンフ)は151キロをガツンと中前へ。文保景(ムン・ボギョン)も149キロを中前に。ボテボテの内野安打だった金倒永(キム・ドヨン)も含めれば、初回の4安打のうち3つが直球だった。才木が断言した。「僕に対して初見で直球を1、2、3でブンッ! と振ってくるのは(日本では)あまりない。直球にタイミングを合わせて振ってくるので、なんかすごいなと。直球に強いな、直球を中心に振ってくるなっていう印象ですね」韓国は伝統的に直球打ちが得意。スイングが強く、かみ合った時の破壊力がある。近年は低迷気味だが、少しの間違いが命取りになるのは今も変わらない。「逆に初回にそこを見られたので、2回からスライダーやフォークを投げて、うまく空振りを取れた。投球を見ながら振るわけではないから、ああいう風に空振りを取れたのかな」と才木。変化球を織り交ぜた2~3回は打者7に1安打だけ。すべての回にヒントがあった。捕手の伏見も積極性な打撃に要注意マークをつけた。「初回から集中力があって、すごく攻撃的に来た。一番驚いたのはベンチの姿勢。最後まで座らずに前に立って『行くぞ!』っていう。それがすごく積極的な姿勢を生んだのかなって」と、目に見えない重圧に言及した。藤川球児監督(45)は代表復帰したレジェンド左腕・柳賢振(リュ・ヒョンジン)を「投球の幅は素晴らしい。気持ちとかの部分でリーダーなんじゃないか」とリスペクトも込めて注目選手に挙げた。本塁打を放った若きスター金倒永にも「打席内で動きが少なくて、一瞬で左中間に運んだ。驚かされた」。侍ジャパンはコーチらが視察。阪神があぶり出した強み、弱みをどう見たか。過熱する情報戦で、この日仕入れた“虎の巻”を生かさない手はない。【柏原誠】○…才木が韓国打線を斬ったフォークに手応えを得た。初回に4安打を浴び2失点も、最後はドジャースの金慧成を131キロフォークで空振り三振。そこから回をまたいで3者連続三振を奪った。「いい感じだったと思います。フォークの感じも良かった。だいぶイメージ通り。この調子でフォークボールは投げればいいかなと思う」。藤川監督も「日本の開幕を迎える立場としては、非常に心強く感じました」と信頼。最有力な開幕4戦目、3月31日DeNA戦(京セラドーム大阪)先発に向けて「あとはまっすぐの微調整だけかなというところ。あとはイニングを投げながら」と頼もしく話した。【WBC】阪神が韓国代表と強化試合 3-3で引き分け/詳細