スポニチ
「パワーがない」3年前に被弾した才木浩人は即座に練習を変えフォーク高速化「VS大谷」が虎投の進化促す - スポニチ Sponichi Annex 野球
阪神は3日、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う侍ジャパンと強化試合(京セラドーム)を戦う。前回大会が行われた3年前も同じように強化試合が行われており、思い出されるのが先発・才木浩人投手(27)が大谷翔平に浴びた一発。今や阪神のローテーションの柱となった右腕にとって衝撃は大きかった。
23年3月6日の侍ジャパンとの一戦。先発した才木は3回2死一、二塁で大谷に中越え3ランを被弾。自慢のフォークを、左膝をついた大谷に右手一本で運ばれた。この瞬間から才木の意識は変わった。「圧倒的にフィジカルの差がある。体の強さが違うと痛感して」。被弾した翌週から登板前に上半身のウエートトレーニングのメニューを追加し、フォークも高速化を図った。「自分は細いんで。パワーもない」。開幕まで1カ月を切った時期での調整メニューの変更だったが、それほど目の前に出現した「大谷翔平」という人物は才木にとってショッキングだった。その後、ウエートトレーニングの量も抑え、フォークも従来のものに戻したものの、今でも才木にとって3年前の対戦は大きかったという。「あの試合はオープン戦とは違う。対戦できたことは大きかったですよ。技術うんぬんより土台のデカさというか。それでできることも増えるので。世界と戦ってる選手はこうなんだと知れましたね。自分にはフィジカル、筋肉量が足りなかった」。そのシーズンから才木はローテーションに定着し、昨年まで3年連続で防御率1点台(23年は規定投球回未満)、2年連続の2桁勝利と飛躍を遂げた。当時、24歳だった若虎が“頂点”との「差」を痛感した場面。それは成長、進化を促す大谷からの被弾でもあった。今夜も、阪神の投手陣が大谷と対峙する。先発は開幕ローテーション入りを狙う6年目の29歳・伊藤将だ。(遠藤 礼)