日刊スポーツ
【巨人】阿部監督「僕はまだ未熟者」燦燦会で長嶋さん思い描く「晴れ時々曇り、ぐらいな人間に」
「晴れ晴れ」としたゴールを目指す。巨人を応援する財界人の集い「燦燦会」が3日に都内で開催。阿部慎之助監督(46)は冒頭のあいさつで、「『晴れ時々曇り』ぐらいな人間にはなりたい」と宣言した。念頭にあったのは、昨年6月3日に89歳で逝去した故長嶋茂雄終身名誉監督だった。93年の監督復帰時の背番号「33」から名付けられた「燦燦会」。3月3日の縁ある日に、あらためて偉人の姿を思い描いた。「燦々、長嶋さん的に言うと、太陽がバァーっと出ていて輝かしい。僕はまだ未熟者ですので、今日のような天気の人間だと思っております」。会場の外、桃の節句に降る雨に例えながら、「どうにか近づくことはできませんが、『晴れ時々曇り』ぐらいな人間にはなりたい」と力を込めた。周囲は曇りがちに感じるシーズン前かもしれない。主砲の岡本がメジャー移籍した。指揮官は「抜けてチームはピンチ」と認める。ただ同時に「必ずチャンスに変えて、チーム一同、前進あるのみで、このシーズンを全員でゴールできるようにいたします」と真っすぐ前だけを見た。今季掲げたスローガン「前進」は、「巨人軍は永久に不滅です」の名言で知られる長嶋さんの引退スピーチでも語られたフレーズだ。2月の宮崎キャンプで事実を知った阿部監督は「ゾクッとしたのを今でも覚えております」と神妙に話した。誰よりも勝利にこだわり、輝いたミスター。その“お告げ”に導かれるようなシーズンが迫る。「全員でゴール」。皆が曇天から差し込む光となって、シーズンの終わりを晴天となす。【阿部健吾】