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【侍ジャパン】佐藤輝明が千金適時打!!「しっかり準備はしているんでね」代打でWBC初安打初打点 - スポニチ Sponichi Annex 野球
全国の虎党が、この一打を待っていたに違いない。2―1の8回1死一、三塁。「代打・佐藤」のアナウンスで起こった歓声を背に受けつつ、打席へ向かった。前を打つ源田がストレートの四球を選び回ってきた好機。佐藤輝は置きにくるであろう初球を狙っていた。
「点を取りたいという気持ちだけで、バッターボックスに向かいました。積極的に行くのは自分の持ち味。そこは出せてよかったなと思います」初球、やや甘く入ってきた外角球を逆らうことなく逆方向へ軽打…したかに見えた打球は、左翼線フェンス際まで飛んだ。適時二塁打で貴重な3点目を叩き出すと、二塁ベース上で初めてお茶をたてて頬を緩めた。ネクストバッターズサークルで待つレジェンドの前で、果たした大仕事。続く大谷の申告敬遠、鈴木の押し出し四球で三塁まで進んだ後、相手が投手を交代。そのタイミングで三塁付近まで走って来た二走・大谷から「ナイスバッティング」と言われ、尻を叩かれた。「(代打でも)しっかり準備はしているんでね。そこで迷いっていうのはない。準備が大事かなと思います」WBC出場3試合目、計4打席目にして初安打、初打点をマークした。昨季40本塁打、102打点でセ・リーグ2冠に輝き、MVPも獲得した日の丸「最強の代打」。試合前の打撃練習中は大谷、吉田のスイングを毎日ケージ裏で見学し、会話も交わす。最高のお手本から得た極意を値千金の一打につなげた。阪神選手のWBCでの打点は、13年鳥谷敬(2打点)以来13年ぶり2人目。だが、物足りない。大舞台で本塁打を量産する大谷、鈴木、吉田の放物線を目の当たりにし、“アーチスト”の血が騒ぐ。「(スタメンで)出たら(本塁打を)打ちたい」。日本での試合はあす10日のチェコ戦が最後。舞台さえ用意されれば、準備はできている。 (石崎 祥平)