日刊スポーツ
【広島】初の開幕投手に決まった床田寛樹「緊張は絶対すると思うんですけど…」
広島の開幕投手は、床田寛樹投手(31)に決まった。DeNAとのオープン戦に先発し、5回7安打2失点(自責1)。今年最多69球を投げ終えた5回裏終了後、三塁側ベンチで新井貴浩監督(49)から直接告げられた。10年目で初の大役にも「やったことがないので分からない。緊張は絶対すると思うんですけど、まずは開幕に向けていい調整ができれば」と冷静に受け止めた。森下暢仁投手(28)らとの「横一線」の争いを抜け出した。若手投手とともに、2月10日の紅白戦登板から競い合ってきた。沖縄二次キャンプではやや調整のペースを落とした時期もあったが、キャンプ最終盤からギアを上げた。オープン戦初登板の4日オリックス戦で2回無安打無失点と好投し、軌道に乗った。この日は気温が低く、真っすぐの球速が140キロ台前半にとどまりながらも、変化球を効果的に織り交ぜる投球術でカバー。2回に味方ミスから1点を失い、4回にも1点を失ったものの、後続は断った。実績は十分だ。昨季まで3年連続チーム最多勝。昨季6完投はリーグ最多だった。「開幕は、トコ。そんなに重くならないでいい。今年のシーズンはトコから始まる。投手には名誉なことだと思うから頑張ってもらいたい」。“1/143”に過ぎないが、投手にとっての名誉とともに、今季のチームを引っ張っていく役割を託したともいえる。次回登板がシーズンへ向けた最終調整となる。打席にも立ち、課題として残った細かな制球や直球の精度向上を確認する。「(開幕)前日は寝られないかもしれない」としながらも「今年は言われたところで投げようと思っていた。それがたまたま開幕というだけ。でも、しっかり頑張りたい」。自分のペースを崩さない強心臓で、開幕のマウンドに上がる。【前原淳】