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【スポニチ大会】JFE西日本が初優勝 決勝でJR東日本に10点大勝 チーム最年長の古田塁がMVP - スポニチ Sponichi Annex 野球
準決勝、決勝が11日、神宮球場で行われた。JFE西日本が決勝で10―4でJR東日本を下して初優勝。今年の日本選手権(10月31日開幕、京セラドーム)の出場権を獲得した。チーム最年長の古田塁内野手(30)が準決勝で逆転サヨナラ打、決勝では2ランを放つ活躍でMVPを受賞した。
MVPを決める快弾は左翼席に着弾した。笑顔でダイヤモンドを回った古田は三塁側ベンチでハイタッチを繰り返し、「チームとして積極性を大切にしているんです。打球は完璧ではなかったけど、入ってくれて良かった」と声を弾ませた。強敵のJR東日本を序盤で圧倒した猛攻の立役者だ。7本の長短打で大量8得点した2回の打者11人攻撃を豪快に締めた。7―0で迎えた2死二塁。古谷の初球直球を打ち込んだ。「勘違いしないようにしないと」と謙遜しても、NTT東日本との準決勝では4―5とされた直後の9回2死で4番・綛田の代打で登場して劇的な右越えサヨナラ2点二塁打。1日2試合を通じ三十路パワーを示し続けた。36歳の岡将吾内野手が昨季限りで勇退。チームのレジェンドが去って今季からチームで最年長となった。「野球人の“終活”が見えている。誰かに何かを与える存在でいたい」。衰え知らずでいるためオフは体を鍛えた。動作解析で下半身と上半身を連動させる動きを習得し、今大会は4試合で打率・429、2本塁打、8打点。計7打数3安打で安打を全て長打で飾った大暴れは努力の結晶だ。名前の「塁」は父が「何事にも不動であれ」とグラウンドに固定される「ベース」から命名した。名の通り不動心で初優勝に導いた背番号10に、内田聡監督も「練習も一番するし、チームの精神的支柱」と信頼を寄せる。東洋大入学時に名将・高橋昭雄監督(22年に74歳で死去)から授かった「自分の野球を確立しろ」の教えは心の財産。今も胸に刻みバットを握る。胴上げで宙に舞い「ここから都市対抗予選に向けて頑張りたい」と決意。ベテランの覚悟が強くにじみ出た活躍だった。(大木 穂高)◇古田 塁(ふるた・るい)1995年(平7)6月20日生まれ、兵庫県出身の30歳。小学生時代にはオリックスJrで森友哉(オリックス)とプレー。天理(奈良)では2年春夏に甲子園出場。東洋大では4年時に明治神宮大会に出場した。JFE西日本入社後は都市対抗に5度出場。1メートル78、84キロ。右投げ右打ち。○…決勝で先発した大阪桐蔭出身の左腕・岩本賢が6回0/3を4安打3失点にまとめて勝利投手に輝いた。優秀選手も獲得し「本当にうれしい気持ちでいっぱい。全員で1つのアウトを取ることを目標にやってきた。最後までつながった」と喜びをかみしめた。JR東日本の先発右腕・古谷は1回2/3を7失点でKO。両先発の出来が勝負の明暗を分けた。【表彰選手】▽MVP 古田塁(JFE西日本)準決勝でサヨナラ打、決勝で2ランを放つなどチャンスに強い打撃で初優勝の原動力になった。▽敢闘賞 洗平比呂(JR東日本)公式戦デビューを果たし、2試合で計10回を無失点。▽首位打者賞 河内愛哉(JFE西日本)17打数8安打で打率・471。※決勝進出チームが対象▽打撃賞 井上大成(NTT東日本)準決勝での一発を含む計3本塁打を放った。▽新人賞 丸木悠汰(NTT東日本)対応力の高い打撃で打率・308の好成績を残す。▽監督賞 内田聡(JFE西日本)予選リーグをポイント差で勝ち抜き、準決勝は逆転サヨナラ。今年初の大会ながら粘り強いチームに仕上げてきた。