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ソフトバンク 秋広優人が満塁弾「不思議な感じでした」古巣巨人へ恩返し - スポニチ Sponichi Annex 野球
恩返し満弾だ――。ソフトバンクは11日、巨人とオープン戦を行い、秋広優人内野手(23)が初回2死からオープン戦トップに並ぶ3号満塁本塁打を放った。相手は昨季途中まで所属の古巣であり、くしくも同じ身長2メートル1の新外国人右腕ウィットリーからの一発。3安打5打点と“シン秋広”が覚醒中だ。成長を喜ぶように、自主トレの師匠である山川穂高内野手(34)も1号3ランを放った。
帰る途中の巨人・坂本が歩みを止めて会見場をのぞきこみ、主役を探した。「まだ(いない)か」。古巣の師匠がいじりたくなるほど秋広は活躍した。「もう一度、やるべきことを継続してやろうと打席に入った。そこまで会心の当たりではなかった。どうかなぁくらいでしたね」「7番・一塁」で3試合連続スタメン。粋な起用に1打席目から応えた。初回2死満塁で新外国人ウィットリーの外角高め151キロ直球をファーストスイング。打球はライナーで右翼ホームランテラス席に刺さった。球場のどよめきを背にダイヤモンドを一周。秋広と同じ身長2メートル1の右腕に「ベンチではみんな“大きいな”と言ってましたけど僕はそんな、別に」。同サイズで苦にしなかった。これで5日のヤクルト戦以来の3号。日本ハム・カストロに並びオープン戦トップタイに躍り出た。それも気にしていない。「タイミング、軸足、一日一日一球一球を意識して振る」。確認事項を唱えて、繰り返す単純作業が好調の要因だ。昨季途中まで在籍した巨人戦。「顔なじみのメンバーがほとんどだったし、やってて楽しかった。不思議な感じでした」。恩返し弾だけでは終わらない。3回1死で田和のシンカーを中前へ運ぶ。6回2死一、三塁では戸郷のフォークを左前適時打し、3安打5打点の固め打ちだった。以前は球をじっくり見て野手の間を抜く安打を意識していたが、山川に弟子入りしフルモデルチェンジ。体重を後ろにため、足を上げて打つ。山川と一緒に、ひたすらスローカーブを打ち続けて体に染みこませた。師匠は「積極的に3回、振れとは言っている」と多少の強引さを是とする。秋広自身も「常に振ろうとしていますし、振るつもりでいる」と貪欲になってきた。大阪、宇部の遠征4試合は無安打。5試合ぶりのアピールに小久保監督は「遠征ではヒットが出てなかったけどしっかり結果、残しますね」と満足そうだ。外野、一塁で狙う開幕1軍を大きく引き寄せている。「アピールというより個人的にやるべきことをやれば結果はついてくる」。オープン戦も残り8試合。背番号52に少し、自信が芽生えている。 (井上 満夫)