スポニチ
ソフトバンク上沢直之 開幕へ順調90球「出力が落ちなかった点は良かった」粘って6回2/3を1失点 - スポニチ Sponichi Annex 野球
ソフトバンクの上沢直之投手(32)が12日、巨人とのオープン戦に先発し、6回2/3、90球を投げ、1失点と好投した。3月27日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)で開幕投手を務める右腕は、6安打を浴びながらも粘って最少失点に抑えた。全ての持ち球を駆使して7奪三振と収穫大の内容。日本ハム時代を含めて3度目の大役へ向けて順調な仕上がりだ。
大役へ向けて上々のデモンストレーションだ。27日の日本ハム戦で開幕投手を務める上沢が6回2/3、90球を投げ6安打1失点。「前回より球数を投げても出力が落ちなかった点は良かったと思います。シーズンを見据えてさまざまな球種を織り交ぜながら投げることもできました」と手応えを口にした。4回46球、1安打無失点に抑えた5日のヤクルト戦以来、オープン戦2度目の登板。右腕には確認したいことがあり「まずは直球をしっかり投げる。あとは試したいことがあるので、できたらいいです」と登板前に話していた。打者3人を7球で片付けた初回は1死で泉口を空振り三振に斬ったフォーク以外はオール直球。この日最速の151キロをマークした。2回1死二塁で150キロ直球をダルベックに右前に運ばれて1点の先制を許したが、後続を直球とフォークで断った。3回からは持ち球を次々と解禁する。ツーシーム、カーブ、パワーカーブ、シュート、スライダー、カットボール、チェンジアップの全球種を投げて打者の反応を確認。90球に到達した7回2死一、二塁でマウンドを木村光に託すまで計7三振を奪った。忘れられない日の翌日の登板だった。11年3月11日の東日本大震災。上沢は千葉県出身だが、父親の出身地である福島県いわき市で祖父母が津波の被害に遭った。「祖父の家も、近所も被災して祖母も無事だったんですけど、中学生の時に遊んでいた海岸の形がむちゃくちゃ変わっていた。今でも忘れてはいけないと思う」。さまざまな思いを胸に自身3度目となる開幕投手への準備を進めている。小久保監督は「今日は開幕前に一番、球数を投げる日でしっかり投げていた。いろんな球を試して、全て精度が高かった」と高評価した。次回登板は20日の広島戦の見込み。「ランナーを背負った場面での精度をさらに高めていきたい」。開幕へ着実に歩を進めていく。(井上 満夫)