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【侍ジャパン】森下翔太 世界一へ“最高のリハ”完了 ライブBPで大谷翔平から中前打 - スポニチ Sponichi Annex 野球
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を目指す侍ジャパンは12日(日本時間13日)、ローンデポ・パークで公式練習を行い、14日(同15日)のベネズエラとの準々決勝に備えた。森下翔太外野手(25)は、ライブBP(実戦形式の打撃練習)で大谷翔平投手(31)と対戦。第2打席で中堅へ安打性の打球を放った。準々決勝以降も勝負どころでの「切り札」として待機する見込みで、決戦の地で準備を整えた。
18・44メートル先に、前回大会で胴上げ投手になった世界最高峰の投手がいる。全体練習前に実施されたライブBP。主に右打者への反応をチェックするためマウンドに上がった大谷の対戦相手の一人として打席に入った森下からは、気合がみなぎっていた。見逃し三振に倒れた後の第2打席。ローンデポ・パークに快音が響いた。2球で追い込まれた後の3球目。内角に来た150キロ台中盤の直球をはじき返したライナー性の当たりは、中堅右へ落ちた。「(大谷さんが)ヒット扱いにしてくれました」。ライブBPは守備に就いていない中で行われた。この打席を迎えるまで、自身を含む5人の打者は一人も外野に打球を運ぶこともできていなかった。打った瞬間、思わず大谷から漏れた「うわー」という声が、森下の手応えをさらに深めた。徐々にギアが上がってきた大谷に、その後は完璧に封じられた。分かっていてもスイングを仕掛けることができなかった球種が、スライダーよりも横の変化量が大きいスイーパー。「(あの変化量の投手は)日本にはいないですね、一人も。一人もいないです。あそこまでのボールを投げる人はいないです」。計5打席で1安打、3三振。それでも、表情には充実感がにじんでいた。練習後の取材対応中、横にいた同学年の小園から「どうでした?大谷選手にコテンパンにされてましたけど」とツッコまれると、「君もですよね」と笑顔で応戦した。「凄かったです。まあ、それは対戦する前から凄いのは分かっていましたけど、体験できて良かったです」前日には坂本、佐藤輝と、ベネズエラ―ドミニカ共和国戦をスタンドで観戦した。「(ベネズエラは)シンプルに強い。打線がやっぱり(層が)厚いし、乗せたら怖いなというチームなのかなと思います」。1次ラウンドと同様、ベネズエラとの準々決勝も、勝負どころの切り札としてベンチスタートになる見込み。“その時”に備えて、22、23年に2桁勝利を挙げた大谷の、メジャーでも一級品の直球と変化球を、打席で体感できた意味は大きい。このプライスレスな経験は、“負けたら終わり”のマイアミの舞台で必ず生きる。 (石崎 祥平)≪小園海斗も対戦「貴重な経験」≫小園は唯一、左打者として大谷と対戦。5打席に立ち「全部が見たことないボール。球が重たいし、曲がりも大きくて切れも違う。貴重な経験ができた」と目を輝かせた。今大会は1試合、4打席の出場にとどまり打席を志願。バットを折られる場面もあったが、「(打席に立つ機会を)確保できたのもうれしい。大谷さん(相手)に立てて良かった」と喜んだ。