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【甘口辛口】侍敗戦で駆け込み契約しても元が取れず!? ネトフリに振り回されたWBC
一回裏を終え、ベンチに戻る鈴木誠也=ローンデポ・パーク(撮影・松永渉平)■3月16日WBCはラジオで聴いていた。別にお金をケチったわけではなく、動画配信の手続きが面倒だったからだ。ベネズエラ戦は聴くだけでなく昔を思い出し、即席のスコアブックをつけた。有料への当てつけではないが克明なラジオの描写もあり、そうすることでテレビで漫然と見るより、試合展開が頭によく入り集中できた。かつて当コラムが縁で取材したこともある球界の大御所、広岡達朗氏(94)も〝非動画組〟の1人。試合前に電話すると「そんな面倒なものは見ない。ラジオ? 聴いていない。新聞で勝ち負けを知れば十分だよ。大体、野球の普及のための大会がただで見られるテレビでやらないとはバカげてる。そんなにカネがほしいのか」ラジオも聴いていないとは上には上がいる?と意を強くしたものだ。この試合の開始時間は現地の午後9時で途中で日付が変わったとか。日本時間に合わせたとすればテレビで見るならちょうどいい午前10時でも、動画を見ない、見られない人も多い日本で10時だろうが8時だろうが関係なく、矛盾すら感じた。結果は5-8。せっかくつけたスコアブックをしみじみ見返してみるとベネズエラは一回、いきなり飛び出したアクーニャの本塁打を含め7回も先頭打者が出塁していた。三者凡退は2回だけで日本は5回もあった。一発勝負でこれだけ攻勢をかけられては勝ち目はないこともよくわかった。過去3度優勝の日本にとっては大会史上最も早い段階の敗退。大会前にせかされるようにネットフリックスと駆け込み契約した人は「これじゃ元が取れない」と、喪失感はよけい大きいのではないか。ネトフリに振り回されたような今回。後味が悪すぎる。(今村忠)侍ジャパンメンバー・日程へ